品質保証プロセスの基礎知識

製造プロセスにおいて、どのような品質保証が必要か?

品質保証とは、、、
「顧客・社会のニーズを満たすことを確実にし、確認し、実証するために、組織が行う体系的活動」のことです。

新版品質保証ガイドブックには、「消費者が安心して満足して買うことができ、それを使用して安心感、満足感を持ち、しかも長く使用することができるという、品質を保証すること」と定義されています。

それぞれのプロセスにおいて「どのような品質保証活動が必要となるか?」を市場調査から企画、製造、販売までプロセスで説明します。

各プロセスの説明

1.「市場調査・企画」

品質保証プロセス図1111

目的

情報を集めて顧客ニーズを把握し、新たな商品やサービスを作り出す活動

役割

品質保証活動の第一段階と位置付けられている重要な役割で「市場調査・商品企画・計画立案」などを行います。市場調査・企画は、すべての品質保証活動の最初のステップです。この市場調査・企画のタイミングで「どのような商品を作り、販売するか?」が決定されます。その後の開発→設計→生産→販売→サービスなどのあらゆるプロセスの方向性を決める非常に重要なプロセスになります。

【市場調査・企画の3つの役割】

①「市場調査」:市場や顧客の情報を集め、顧客のニーズを把握する

商品の販売促進、新製品の開発などマーケティング活動全般について、企業の意思決定に役立てるために、市場・製品・価格・広告・販売・販売経路などに関する情報を収集・分析することで、マーケティングリサーチともいいます。最も重要なことは、顧客が何を考え、何を求めているのか、を知ることです。

参照:『売れない商品をヒットさせる!市場調査(マーケティングリサーチ)のやり方』

②「商品企画」:面白いアイデアで新たな商品を創造を行う

商品企画とは、今までにない視点で新たな価値を生む商品やサービスの提案を行うことです。市場や顧客のニーズを掘り起こし、それを具現化した商品やサービスを作ります。マーケティング、商品コンセプトの作成、商品の企画提案などを行います。顧客のニーズにヒットする商品をつくるため、クリエイティブ(創造的)でありつつも、マーケティングによって裏付けされた客観的な思考力が必要です。顧客の期待通りではなく、顧客も競合他社も思いつかないような独創的なアイデア商品を生み出すプロセスです。

③「計画立案」:この商品企画を実現する計画立案

計画立案とは、企画を実現するための設計・開発・生産・販売の計画を作ることで、この商品をヒットさせるために、効率良く生産する方法、ヒットさせるためのマーケティング方法など手順を考え、企てることです。

2.「製品設計」

品質保証プロセス図1112

目的

顧客のニーズを満たす機能や性能を実現させ、安全性・信頼を確保する活動

役割

市場の技術革新スピードは、ますます早くなるとともに、製造物責任(PL法)や環境対応が求められている。

顧客が求める市場調査の結果を踏まえ、新しい価値を生む製品・サービスの設計を行い、経済性が高く価格も安い、制作期間もリードタイムも短い設計を行うこと。

3.「生産準備・工程設計」

品質保証プロセス図1113

目的

ヒト・モノ・カネを最適に組み合わせ、製品やサービスの設計図を形あるモノに作りあげる活動

役割

生産の3要素「ヒト・モノ・カネ」を最適に組み合わせて、設計図の通りに製品・サービスを作る効率の良い仕組みを作ること。できばえの品質を保証できるようにすることが生産準備・工程設計での重要な役割になる。

また、不良品を作らない工法や工程、不良品を流出させない工法や工程を開発することでもある。

4.「生産」

品質保証プロセス図1114

目的

設計図と同じ製品・サービスを安く早く経済的に作る活動

役割

顧客が求める「Quality品質、Cost費用、Delivery納期」を満たす商品・サービスを経済的に作り出すために生産計画のプロセスを遂行すること。

そのために工程を構成する4M「Man人、Machine機械、Material材料、Method方法」を管理して、できばえ品質とねらい品質を合致させる。

5.「調達」

品質保証プロセス図1115

目的

要求を満たす商品・サービスを調達先から効率的に調達する活動

役割

作り出す製品・サービスを全て内製することは難しく、調達先から購入することで、顧客が求める商品・サービスを作り出している。そういう意味でも顧客に提供する商品・サービスは調達先の大きな影響を受けている。

調達の役割は、要求事項を明確にし、それに合致する商品を効率的に効果的に調達すること。

6.「物流」

品質保証プロセス図1116

目的

工夫してモノを流すことで物流コストを極小化し、顧客の受け取る価値を最大化する活動

役割

物流とは、材料の購入から製品完成に至るまでのモノの流れを扱うこと。

品質保証だけでなくコスト削減という意味においても、顧客が求める製品・サービスを、顧客の要求する時期・タイミングに、要求するだけの数量を的確にお届けするのが物流の役割である。

7.「販売」

品質保証プロセス図1117

目的

商品・サービスを販売することで、顧客との友好関係を確立する活動

役割

「営業という仕事は、品質管理のスタートであり、ゴールでもある」と言われています。

特に受注生産の場合は、顧客の要求事項を確実に把握することで、企画・設計部門へ伝え、より良い製品を作るための情報提供する役割。そして、販売を通して顧客との有効な信頼関係作りの構築を行う役割もある。

8.「アフターサービス」

品質保証プロセス図1118

目的

製品・サービスの機能を発揮できるように、顧客や製品への支援する活動

役割

アフターサービスの役割は「製品説明・設置方法・操作方法・故障対応」などの説明サービスがある。

最も大切なことは、顧客が購入した商品・サービスの機能を十分に使えるように支援すること。

9.「サービス設計」

品質保証プロセス図1119

目的

提供するサービスの企画や設計を行う活動

役割

製品設計の役割は「提供する製品を設計図面によって特定する」こと。一方、サービス設計は「サービス提供プロセスによって特定する」こと。

つまり、提供するサービスをどのような時系列の流れで提供するのかを、サービス提供プロセスとして明確にすること。

参照:『サービス提供プロセスの可視化で、毎月30人の新規集客する整体院の事例』

10.「サービス提供」

品質保証プロセス図1120

目的

サービスを確実に提供するための標準化やプロセスを管理する活動

役割

サービス提供は、サービス設計の計画に基づいて、サービスを確実に提供することが求められる。製品とは違い対象が人である場合が多いため、提供しながら設計を変更するということが求められる。

参照:『サービス提供のプロセス強化で、3ヶ月で売上4.1倍になった整体院の事例』

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA