金属加工の設備:接合加工用語と解説

▶︎【接合加工】41種類

  • 「接合」とは、つなぎ合わせること。
  • 「加工」とは、原材料に手を加えて製品を製作すること。

接合加工には、「溶融・圧接・ろう接」という技術がある。

アークロボット

アークロボットとは、アーク溶接トーチを手首先端で持ち、トーチ先端がワークの溶接線を倣うように動作し、自動制御されたアーク溶接を行うロボット。大量生産の場合、製品のバラツキ低減が重要な鍵となる。

穴明機

穴明機とは、油圧シリンダー、パンチ、ダイを用いてプレス品に穴明を行う機械のこと。ドリルで穴あけを行う場合もあるが今回は省く。通常の穴明はプレス機を使用するが、同形状で打ち分けがある場合、プレス機では機械の構造上困難である。

インバーター式アーク溶接電源

インバーター式アーク溶接電源とは、溶接トランスの1次側回路にトランジスターインバーターの制御機能を用いた電源のこと。高速スイッチング動作により、アーク溶接の状態に適応してアーク電流を精密に制御することができるというメリットがある。

インバーター溶接機

インバーター溶接機とは、直流スポット溶接機の中で、直流電力から交流電力を電気的に生成する電源回路を持つ電力変換装置であるインバーター回路を有するもの。インバーター回路により高周波に変換し、変圧するため、トランスの小型・軽量化が可能である。

エコライジングガン

エコライジングガンとは、マルチ溶接機用ガンの一種で、手作業の場合はワーク固定によるポータブルガンのように上下電極をそなえ、かつマルチなどへの取付部のスライド機構により、上下電極とも被溶接物に対し相互に動作できる。

X型ポータブルガン

X型ポータブルガンとは、取り回しに優れているハンディタイプのスポット溶接機の一種。一対の上下ガンヨークを、回転中心回りに油圧や電動モーターの回転運動を変換する駆動装置アクチュエーターによって揺動させ、加圧開放させる。

オフセットシャンク

オフセットシャンクとは、ストレートシャンクではワークに干渉する場合に使うシャンクのこと。スポット溶接で、製品との干渉をさけるなどの必要があるとき被溶接物を加圧する電極を先端に取り付け使用する物で、ガンの取付軸上に加圧点がないものである。

ガンポール

ガンポールとは、取り回しが便利なポータブルガン、および磁気漏れ変圧器である溶接トランスを吊り下げるために用いられるビームを有するポール。ガンとトランスを吊り下げるためのビームを設置できないときに用いる。余談だが、ヨットの先端から出ている白い棒もガンポールという。

キックレスケーブル

キックレスケーブルとは、電気的に相互に絶縁された2組の導線を1本のホースの中に組込んだ水冷の溶接用ケーブル。通電のたびに生ずる電磁反発力、つまりキックを防ぐことを目的としている。ケーブル素線の断線を防ぐために、往復導線を絶縁し同一ホース内に収納したケーブル。

キャップチップ

キャップチップとは、シャンクやガンアームの先端に取り付ける電極チップのこと。電極チップには、一体形とキャップ形の2種類がある。電極チップの母材に直接接触する先端部分は、消耗が激しいため、コスト低減と品質維持のためにキャップ形電極チップの方が多用される。

強制排水

強制排水とは、スポット溶接の電極先端のキャップチップなどを交換する際に、冷却水が漏れて作業性が悪くなるのを防ぐ。エアを用いて強制的に冷却水を経路内から排水することをいう。

コンタクトチップ

コンタクトチップとは、アーク溶接で電極ワイヤーの位置決めをする役割とともにワイヤーと接触し溶接電流を流すトーチの先端に取付けられる円筒形の導体のこと。

サーボガン

サーボガンとは、エアガンと比べ、加圧力やガンストロークを自在にコントロールできるスポット溶接ガンの加圧位置、加圧力をロボットで制御する装置のこと。

C型ポータブルガン

C型ポータブルガンとは、ポータブルスポット溶接機の一種でガンヨークがC型をした、油圧や電動モーターによって、回転運動に変換する駆動装置アクチュエーターの出力を直接電極へ加える加圧構造のガンのこと。

シールドノズル

シールドノズルとは、アーク溶接トーチの先端に取り付けられたリング。溶接を行うときに用いる溶接トーチ内を通って、このシールドノズルまで流れてくるシールドガスは、母材に向かって押し出され、アークおよび溶融金属を大気から保護する役割がある。

芯ずれ

芯ずれとは、抵抗溶接のスポット溶接でガン可動部の摩耗など、何らかの影響により、上下電極チップの中心が一致しなくなった状態のこと。この状態で溶接されると溶接ナゲットは半円形やくびれを生じた円形となり、溶接強度が低下する。溶接離れ、ナゲット割れなどに繋がる。

スタッドガン

スタッドガンとは、可動側である上部電極(可動側電極)の機能のみをもったガンのことで、マルチ溶接機やスタッドロボットに使用される。固定側の下部電極は治具上に設けている。

スポット溶接電極

スポット溶接電極とは、抵抗溶接であるスポット溶接ガンの被溶接物を加圧する先端に電極であるチップを取付け、加圧力を伝えるとともに溶接電流を通ずる電極。電極先端径の管理は、溶接品質のナゲット径に大きく影響する条件でもある。

セルトップシリンダー

セルトップシリンダーとは、自動多打点溶接の打点ピッチ割出し、および搬送の中間停止などに用いるもの。中間停止機能を備えたシリンダーで、エアシリンダーのロッドカバー先端にエア圧を利用したブレーキ機構を搭載している。もしも電源、エア源が遮断された場合でも、ピストンロッドをばね力でロックする安全構造である。

タイマーコンタクター

タイマーコンタクターとは、スポット溶接に必要な「あらかじめ定められた順序の通り各ステップを進めていく制御」シーケンスで、初期加圧時間、通電時間、保持時間、休止時間の各タイミングを決定するタイマ機能と、変圧器である溶接トランスの1次回路を開閉するコンタクタ機能をあわせた、スポット溶接制御装置のこと。

チッパーガン

チッパーガンとは、油圧や空気圧などを運動に変換する装置アクチュエーターの推力を利用し、エコライジングガンに開放時、ガン本体を傾け被溶接物よりガンを逃す機構を持たせた溶接ガンのこと。

チップドレッサー

チップドレッサーとは、スポット溶接などの抵抗溶接において、電極の表面に生じたピックアップの除去、電極先端の摩耗、変形を修正するなど、チップ先端を修正研削し、原形に戻すための機械的な整形加工用工具。自動式と手動式の2種ある。

直流スポット溶接機

直流スポット溶接機とは、溶接トランスの2次側に整流器を設けて、溶接電流を直流にしたスポット溶接機のこと。交流回路のインダクタやコンデンサにおける電圧と電流の比であるリアクタンスの影響を受けないので、交流スポット溶接機に比較して、力率改善・低入力となる。

定置式スポット溶接機

定置式スポット溶接機とは、溶接機を決められた定位置に設置し、ワークである被溶接物を動かして溶接するタイプのダイレクトスポット溶接機のこと。小さなブラケット類や、ウエルドナットなどの小物部品の溶接に使われる。

適応制御タイマー

適応制御タイマーとは、抵抗スポット溶接において、溶接電流及び、電極チップ間電圧をモニターし、狙いのナゲット径が得られるように、溶接電流や溶接トランスの巻数比、加圧力、通電時間等の溶接条件のコントロールを行なうタイマーコンタクター。

TCCトーチ

TCCトーチとは、溶接ワイヤが自動送給されるアーク溶接のトーチの軸心に電気絶縁性のワイヤーガイドチューブを備え、その先端側に給電チップを配して、ガイドチューブから送り出される溶接ワイヤーをチップ内面給電部が、ばねの力で押す構造となっている。

トランス付ガン

トランス付ガンとは、溶接用変圧器のトランスと溶接ガンを一体構造としたスポット溶接用ガンのこと。メリットは、ケーブルが不要となるのでガンの交流回路におけるフェーザ表示された電圧と電流の比であるインピーダンスを小さくでき、電力消費量も1/3以下となる。

ナットフィーダー

ナットフィーダーとは、プロジェクションナットを定置式溶接機へ供給する装置のこと。ナットフィーダーのボウル内で振動を起こすことで、表裏や方向を同一に揃え、エスケープメントで1個ずつ分離し、エア圧または重力で供給ヘッドへ送り、押す動きで力を伝えるブッシュロッドで溶接機へ供給する。

ブースバー

ブースバーとは、変圧器である溶接トランスの端子に接続した銅製の延長端子のこと。複数のガンの空冷ケーブルを、この端子より結線する。

プッシュプル式ワイヤー送給

プッシュプル式ワイヤー送給とは、アーク溶接のワイヤーの送給方法の一つである。プッシュプル式がのメリットとしては、ワイヤーの送給経路が長い場合、送給力の向上とトーチ先端での速度の安定化が挙げられる。一方でデメリットとしては、トーチは重量増大となるので専用自動機に限定される。

ふところ寸法

ふところ寸法とは、スポット溶接ガンのガンヨーク内側の寸法。腕の長さや腕間隔がその代表とされ、加圧軸からガンヨーク内壁までの寸法と、加圧軸に平行なヨーク内面間寸法で表す。

ブレーキ付シリンダー

ブレーキ付シリンダーとは、ロック付シリンダーともいう。エアシリンダーのロッドカバー先端にエア圧を利用したブレーキ機構を搭載している。

フローメーター

フローメーターとは、ガス、石油、水、蒸気など流れるものの量を測る流量計のこと。

ベイルサポート

ベイルサポートとは、取り回しが自由なポータブルガンも、ガンを架台より吊り下げたままの状態では、作業性が悪く使いづらいことが多い。そのためにガンの方向変換・回転を容易にすることを目的に使用する吊り具である。

ベースチップ

ベースチップとは、先端分離型溶接チップの一つである。高さが小さく、キャップとシャンクで構成される標準的なキャップチップ電極が入らない部位に適用するチップである。

ヘミング機

ヘミング機とは、プレス品のエッジを曲げたり、他の部品上に折り重ねることで、部品をしっかりとはめる成形工程。二つのプレス品を片方のフランジを曲げて相手方をはさみ込むことにより、部品の外観を良くしたり、また部品のエッジを補強したり固定させる機械のこと。

ポイントホルダー

ポイントホルダーとは、キャップチップを装着し、ガンアームへ取付ける大型の電極部品のこと。加圧機能を有するアクチュエーター軸の先端に取り付けられ、通電する電極の結合を媒介する。

マテハンロボット

マテハンロボットとは、ロボットを用いたワーク搬送。ロボットに取付けたマテリアルハンドリング治具によりワークをつかみ、自動で工程間の搬送、部品をピックアップしたり、パレタイジングの作業を行う。

マルチガン

マルチガンとは、マルチ溶接機の内部に組み込んで使用する、溶接ガンの総称である。ガンボデー形状、加圧力、耐久性による様々な分類がある。

YAGレーザー

YAGレーザーとは、エネルギーを与えるとレーザー光を発生する物質にYAG単結晶を用いたレーザーのこと。YAGとは、Y(イットリウム)・A(アルミニウム)・G(ガーネット)という結晶構造をもつ固体で、主に、金属の穴あけ、小物部品の溶接やマーキングやトリミングなどの加工用途に用いられる。

ワイヤーコンジット

ワイヤーコンジットとは、溶接ワイヤをスムーズに送給するための溶接ワイヤー送給装置の一部で、送給ローラーから送り出されるワイヤーをトーチまで導くための、漏電のない様ゴムで被覆したフレキシブルな管のこと。

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