金属加工の品質:塗装用語と解説

▶︎【塗装】46種類

「塗装」とは、材料の表面を塗料の皮膜で覆う表面処理の一つである。金属の多くは大気中の酸素に触れることで酸化し錆を発生させる。しかし鉄の場合は表面の錆が内部に向かって浸蝕する性質が強く、多くの鉄製品では塗装が必須である。

「品質」とは、工場で生産された製品や、サービス業が提供するサービスの特性をいう。

一液ウレタン塗装

一液ウレタン塗装とは、エアレスガンで塗布される下地や電着塗膜と中塗り塗膜の間に塗布される耐チップ塗装の一種。

糸錆

糸錆とは、鉄やアルミニウムに塗装やめっきをしたものに発生するカビのように糸状に発達していく皮膜下の錆の一種。

糸引き

糸引きとは、霧化された塗料粘度が糸状になりやすい粘度域にあることが原因で、静電塗装機で微粒化された塗料が静電力によって糸状になる欠陥で、ブツの原因となる。

色合わせ

色合わせとは、構成されている部品の色を一致させる塗装外観品質指標の一つ。

ウエーブスキャン

ウエーブスキャンとは、塗装品質を定量的に測定するため、レーザー反射光スキャンで、塗装の表面形状を高解像度で検出し、反射光変化をフーリエ変換により波長領域ごとに塗膜表面形状の測定装置のこと。

黄変

黄変とは、塗料のヤニ成分が塗膜表面への付着し、焼付塗装をされた塗膜が、黄味を帯びた状態に変色すること。

オカサレ

オカサレとは、仕上りが平滑な面にならず、異常な模様になる塗装品質欠陥の一つ。

オレンジピール

オレンジピールとは、塗装した場合、平滑な塗面とならず、ゆずの表皮に似た凹凸を生ずる現象のこと。

化成コンタミ

化成コンタミとは、電着塗装の通電に局部的な偏りが生じることで、膜厚が不均一となり塗面に波紋状の模様ができる不具合のこと。

希釈率

希釈率とは、塗装の吹付けを適正な粘度とする為に、原液塗料と溶剤を混合する割合のこと。

サワリ跡

サワリ跡とは、塗装時に未乾燥の塗膜が身体、衣服などに触れた跡の不具合のこと。

紫外線硬化

紫外線硬化とは、プラスチックなどの耐熱性が弱い製品などに、紫外線エネルギーを用いて塗膜を数分間で硬化させる方法のこと。

色差

色差とは、二つの色の違いを定量的に表現したもの。

色調

色調とは、色相・明度・彩度の状態をさす呼び方のこと。

下地不良

下地不良とは、塗装品質の欠陥の一つで、住宅でいえば、クロスの黄ばみ・外壁タイル剥離・落下の原因になる。

ショックライン

ショックラインとは、離型紙を取り除く時、切り取り線部分に折れ曲がった製品面に残る直線状の傷跡のこと。

シンナー条件

シンナー条件とは、塗料・粘度特性を最適化し、目的の仕上りを得るために設定するシンナー組成のこと。

スケ

スケとは、塗装の際に膜厚が薄い、着色顔料の含有率が低いなどが原因で、目的の色にはならず、下地が透けて見えてしまう現象のこと。

鮮映値

鮮映値とは、明確さや鮮明性を視覚によって識別する塗装の美的価値としての光沢感を計測し、定量化して表現したもの。

ソフトチップ塗装

ソフトチップ塗装とは、電着塗膜と中塗り塗膜間の接着力強化による耐チップ性能向上を狙った、中塗り塗装直前に塗布される耐チップ塗装の一種。

耐チップテープ

耐チップテープとは、塗装面をチッピングから塗膜を保護する目的で、塗装外板面に貼り付ける透明なウレタン材質のテープのこと。

耐候性

耐候性とは、塗膜や樹脂を屋外に暴露したとき、光沢の低下、チョーキン、ふくれ、錆、われなどが発生する耐久性のこと。

耐食性

耐食性とは、金属、金属塗装、めっき、陽極酸化処理などで腐食に対する耐久性のことで、耐チップ塗装などの防錆処理も重要になる。

タレ

タレとは、塗料の膜厚が厚すぎるか、粘度が低いことが発生原因で、垂直面または傾斜面に塗装するときに発生する塗装不良の一種。

チカチカ

チカチカとは、塗装の塗膜表面が細かくチカチカした粉状を撒いたように見えること。

艶とは、塗膜が入射光を単一方向に反射しピッカリした感じがあることで、塗装品質のうちの光沢のこと。

艶ムラ

艶ムラとは、製品表面の光沢が部位により異なりムラとして分かる状態になる現象のこと。

テール

テールとは、塗装圧力が低い、塗料粘度が高い、ノズルチップの選定不良などが原因により、エアレススプレー塗装で発生する塗装品質欠陥の一つ。

電着孔

電着孔とは、電着塗料のつきまわり性を良好にする為の方法の一つ。

研ぎスジ

研ぎスジとは、上塗り膜厚の不足や研ぎペーパーが適当でないことが原因で、研磨跡が残る一種の下地不良のこと。

吐出量

吐出量とは、塗装ガンから吐出させる時間当たりの塗料・シンナーの量のこと。

二次タレ

二次タレとは、電着塗料が乾燥中に外部に漏れ出したタレ状の塗膜肌不良のことで、電着塗装欠陥の一種。

はじき

はじきとは、塗料中の油分により表面張力の違いから均一に塗装されず、塗料がはじかれて、塗膜に穴またはへこみ模様ができること。

PGD値

PGD値とは、13段階の大きさの異なる塗装の写像鮮明度を、PGD計にて計測した値のこと。

ブリスター

ブリスターとは、下地に水分・油分・汗などの汚物の付着により、塗膜の一部が下地から浮き上る塗装不具合の一つ。

腐食ブリスター

腐食ブリスターとは、塗膜下の金属の錆が広がることで、塗膜の膨れ上がる塗装の不具合のこと。

ブツ

ブツとは、塗膜中に小さい異物が突起状になっている現象で、塗装欠陥の一種である。

刷毛仕上げ

刷毛仕上げとは、刷毛(ブラシ)を使って塗装する工法のこと。ローラーとは大きく仕上げの状態が違う。

ベーパーウオッシュ

ベーパーウオッシュとは、焼き付け乾燥炉内でウエット塗膜から蒸発した溶剤分による還流が発生し、塗膜自身が再溶解してしまう現象のこと。

ヘラ仕上げ

ヘラ仕上げとは、見栄えが要求される部分など、シーラーやコーキング塗布後、ゴム製ヘラを使い無駄な部分を掻き取り、塗布面を平滑にするの仕上げ方法の一つ。

膜厚

膜厚とは、あらかじめ必要膜厚が決められている塗装された塗膜の厚みのこと。

膜厚測定器

膜厚測定器とは、塗膜、めっき膜、酸化皮膜の厚みを測定する道具のこと。

水抜き穴

水抜き穴とは、電着塗装の処理液が残留しないように設定した穴のこと。

ムラ

ムラとは、メタリック塗装でアルミニウム薄片の反射光が不規則に見える上塗り外観品質不具合の一つ。

メタルムラ

メタルムラとは、膜厚が不均一、塗料中のシンナーの蒸発速度が適当でないなどが原因で、メタリック塗装で、メタル粒子が不均一に分布し、まだらに見える現象のこと。

ワキ

ワキとは、膜厚が厚く、急激に塗膜を加熱することが原因で、塗膜に針でつついたような極めて小さな穴ができる現象。

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