製造業の社長ブログは、新規開拓に効果はあるのか?

金属加工メーカーを長年やっている製造工場の社長さんより質問を受けました。

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という質問をいただきましたので、お答えします。

A【答え】:社長ブログは「どういう目的で行うか?」が大切です。なんとなく開設したのでは全く意味がありませんので、ハッキリ言って時間の無駄です。やめた方が良いでしょう。ただ、効果的に使う社長ブログのやり方というのもあります。先ほど、目的によって、ブログの使い方が変わるといいました。その目的は大きく分けて3種類あります。

私がご説明します!

こんにちは、見える化集客を運営するコンサルタントの山下裕司です。

製造業の社長ブログは、新規開拓に効果はあるのか?

効果の一つ目は「信頼を獲得すること」

社長ブログを開設して最も大きなメリットは、普段社長が会えない人に社長の声が届きやすいということが言えます。テレビや雑誌に出演するような、よほどの有名人でない限り、多くの企業の社長は、エンドユーザーや顧客、取引先から顔を知られていません。

ホームページにご挨拶とか理念のページで、見たことあるくらいの感覚の人がほとんどではないでしょうか?法人を相手にしたビジネス企業間の商取引(BtoB)をやっている場合でも、企業と個人間の商取引(BtoC)の場合でも、同じことが言えますが、ビジネスにおいて最も大切なことは”信頼”です。

ホームページの社長ご挨拶のページでしか見ない社長よりも社長ブログで日々考えていること、感じていることなどを発信することで、社員はもちろん、取引先の方、顧客から顔が見え、声を発信しているだけで、大きな信頼を得ることができます。これは時代によって大きく変わってくると思いますが、最近ではインターネットの発達によって、個人が自由に情報発信できるようになり、企業の様々な問題がメディアに取り上げられています。

ここ最近でも、食中毒・食材表示偽装・自動車会社のクレーム隠し・過労死問題・コンビニのアイス用冷蔵庫に入る問題など。ですので、社長が前面に立って顔を出していることは、責任を取るという意思の表れです。関係者にとってはとても信頼出来る材料になることは間違いないでしょう。

効果の二つ目は「SEO対策」

もう一つのメリットは、検索エンジン最適化(SEO)の対策に役立つということです。もちろん記事の内容によって、検索エンジン最適化(SEO)への効果は大きく変わります。例えば、「今日のお昼ご飯はカツ丼です!」のような日々の日記記事では、SEO効果は全く期待できません。一時期多かったのですが、毎日のお昼ご飯の写真を写して、twitterのような一言メモのような感覚でブログを更新していくパターン。毎日記事を更新して、リンクを飛ばすやり方は、今は全く効果ありません。

検索エンジン最適化(SEO)の効果を本気で考えているならば、自社製品についての考えやこだわり、自社の強みや今後の取り組みなど、顧客にとって役に立つ内容をしっかりと丁寧に作っていく必要があります。毎日更新しなくて構いませんが、週一くらいで、あなたの考えをきちんとまとめた内容の記事を更新することで、その記事の質によってSEO効果も期待できます。数より質が大切です。

効果の三つ目は、本当の意味での「検索エンジン上位表示対策」

これは、検索エンジン最適化(SEO)とは違い、私はある意味本当の「検索エンジン最適化(SEO)」だと考えています。要は、目立つことで検索してもらうということです。社長ブログで最も問合せを得られるという、売り上げに直結する効果を上げられるやり方ではないでしょうか?通常の検索エンジン最適化(SEO)では、同業ライバルもいて、記事の質も高くないと上位表示は難しいですが、目立つことでお客さまから検索してもらうようにすればいいのです。競合のライバルとは全く違う方法で、新規問合せが伸びるやり方です。

今、ホームページを使った新規開拓は、どの企業も同じ対策を行っています。良質な記事を書いて記事を上位表示させ、見込み客を獲得していくという方法です。この王道対策を行うことも大切ですので、同時進行で行いながら、社長ブログでは顧客やメディアから「目立つ」記事を書くようにすればいいのです。これだと、ライバルは皆無です。しかも、なかなか強力なライバルは出てきません。なぜなら、どの企業もアイデア不足だからです。

新しいアイデアを生む発想法:オズボーンの法則

新たらしいアイデアを生むために、私はトヨタ自動車の時代から使っていた「オズボーンお法則」をご紹介します。アイデアが煮詰まったときに、新たな発想法としてとても役に立ちました。

【転用】

・他に使い道はないか?
・今のままで新しい用途はないか?
・少し変えて他の利用法はないか?

例えば、『捨てないパン屋』のように、今まで使っていた材料を全部高価なものに変更するというアイデアがあります。B級材料で1日18時間働いていたときよりも、A級材料で1日7時間で手を抜いている今の方が利益がしっかり残っているということです。店長曰く”1億人に嫌われても1000人に好かれればいい”という発想もありですね。

【応用】

・他からアイデアが借りられないか?
・他業種、別分野で似たものはないか?
・過去に似たものはないか?
・真似はできないか?

例えば、『プリン研究所』は、チョコレートやケーキやフルーツなど高級スイーツのアイデアを借りて、高級プリンを開発しました。一つ5,000円する一級品の抹茶を使った高級プリンです。すぐにメディアに取り上げられ今では大ヒット商品となっています。

【変更】

・変えたらどうなるか?
・意味、色、動き、音、臭い、形、型、包装など。

例えば、『セルフジェルネイルレッスン教室MAY』は、通常の器用な人向けやネイリストになりたい方ではなく、セルフジェルネイル初心者の方や不器用でできないと悩む方だけを対象にしたレッスンを開講しています。丁寧に教えることで顧客の満足度も単価も高くなっています。

【拡大】

・大きくしてみたらどうか?
・何か増やせないか?

例えば、『可愛くて大きいサイズのレディース靴:東京梨庵』は、大きいサイズのレディース靴専門の通販ショップです。通常の靴屋では手に入りにくい大きめのサイズに特化したお店です。

【縮小】

・小さくしてみたらどうか?
・何か減らせないか?
・シンプルにできないか?

例えば、『パニック障害専門カウンセラー:スウィーニー』は、過剰供給であるカウンセラー業界で、あえて専門性を高めるためパニック障害という市場を小さくして、その第一人者として集客に成功した実例です。

【代用】

・他のモノで代用できないか?
・人、物、材料、場所、素材、製法、マニュアル

例えば、『ビジネスデッサン&スケッチ術』は、美術教室に行かなくても、教材や動画でのレッスンでスケッチが上達していくプログラムとなっています。仕事ですぐにデッサンが上達しないとマズイ会社の方なども多く時間が取れない方に大人気のレッスン教室です。

【置換】

・入れ替えてみたらどうか?
・順番、配置、位置、時間、パターン、レイアウト、やり方、結果と原因

例えば、『顔面広告』は、通常の広告とは違い、顔に企業の広告シールを貼るというものです。どれくらいの効果があるかは不透明ですが、SNSで拡散しやすいですし、強烈なインパクトを与えます。

【逆転】

・逆にしてみたらどうか?
・上下、左右、前後、プラスマイナス、順番、役割、やり方

例えば、『水いらずの風呂』は、ルドウィック・マリシャネ氏が発明したもの。水を使わないという発想がなかなか出てこないが、友人の「風呂に入るのが面倒だ」という発言から開発を始めたとのこと。

【結合】

・組み合わせてみたらどうか?

例えば、『ザク豆腐』は、相模屋食料が「おとうふをおもしろくする!」というコンセプトのもと、「ザクとうふ」は開発されたそうです。普通の発想ではありえない組み合わせですが、この豆腐が大ヒットを飛ばしました。スーパーの豆腐売り場にサラリーマンがぞろぞろ訪れるといいます。

まとめ

社長ブログの使い方は、信頼獲得・SEO対策・本当の意味での”検索エンジン上位表示対策”という三つだと考えています。やはり社長ブログをただのSEO対策に使っては勿体なさすぎます。

社長ブログは、「この社長面白いな〜」コンテンツとして一番面白くなくてはなりません。社長があらゆる意味で面白くないと、会社そのものに興味が持てません。いかに面白いコンテンツ(企画)を作れるかが重要なポイントです。

ぜひ今回お伝えした新しいアイデアを生む発想法「オズボーンの法則」を活用して、面白い社長ブログ作りにチャレンジしてみてください。

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