統計的な考え方「QC7つ道具:グラフ」とは?

グラフとは?

上司や取引先に、伝えたいんだけれども上手く伝えられない、、、。そんな経験ありませんか?言葉だけでは伝わりにくいことを、一目瞭然の納得できる材料に変える。それがグラフです。相手と問題を共有し、同じ認識で同じ方向に向かうために必要なツールです。

グラフとは、二つ以上の数量や関数の関係を図形に示したものである。

グラフは、新聞やニュースなどでよく用いられるため、QC7つ道具の中で一番身近に感じる手法だと思います。グラフはあらゆる場面で使われ、あるデータを図表に表し、その状態が目で見て解るようにしたものです。

QC7つ道具のパレート図・ヒストグラム・管理図・散布図以外に、よく用いられる手法で、データの特徴を簡単に掴むことのできる便利なツールです。グラフには、折れ線グラフ・棒グラフ・積み上げ棒グラフ・円グラフ・レーダーチャート・点グラフなどの種類があります。

グラフの特徴

  1. 数値の大小を簡単に比較することができます。
  2. 時間により変化する経時変化や偏りが一目で把握できます。
  3. 情報がより早く読みとれ、深く理解することができます。
  4. 問題発見に役立ち、数字だけでは発見できない問題もグラフ化すると発見しやすくなります。
  5. 一目で理解できるため、内容を強力にアピールし説得力があります。
  6. 相手に大きな興味を持たせることができるツールです。

グラフ作成時の注意点

グラフは膨大なデータをまとめ、視覚的に分かりやすくする効果的なツールです。しかし、正しく使わなければ相手に情報が伝わらないばかりか、誤解を生む恐れもあります。

  • データの単位を必ず示すこと
  • 単位が違うなど比較できないデータをグラフにしない
  • 間違いやすいような変化の大小の表示は注意する
  • 何を示すグラフなのか?タイトルを明記する
  • 主張したいことに対して伝えることは一つにする

5つのグラフの種類

①:折れ線グラフ(時間的な量の変化を表す)

折れ線グラフは、時間の経過によりデータがどのように推移するのかを表したグラフです。

【目的】:時間軸に着目して変化を表現したい時は、折れ線グラフを使用します。

【内容】:折れ線グラフは、散布図の一種であり、プロットされた点を直線でつないだものをいう。線形補間をグラフにした物です。時間とともに変化するデータ、傾向、基準との差を見るのに適しています。

また、線が右上がりなら増加(上昇)、右下がりなら減少(下降)しているので、データの増減を見るのに適しています。注意する点として、線の区別がつきやすいよう、線を色分けしたり、実線と破線を使い分けたりしましょう。

②:棒グラフ(数量の大小を表す)

棒グラフは、項目別の数値の比較に適しているグラフです。

【目的】:単純な量的比較を行いたい時は、棒グラフを使用します。

【内容】:棒グラフは、折れ線グラフと同じ性質を持ち、縦軸にデータ量をとり、棒の高さでデータの大小を表したグラフですので、全体の構成割合も見えます。データの大小が、棒の高低で表されるので、データの大小を比較するのに適しています。

棒グラフにも、積み上げ棒グラフ、重ね合わせ棒グラフ、水平棒グラフ、水平対象棒グラフ、浮動棒グラフなどといった、様々な細かいタイプのものがあります。

③:帯グラフ(割合%を表す)

帯グラフは、棒グラフと同じように数値の比較に適していて、さらに内訳を表すことができます。

【目的】:構成比率の違いを比較分析したい時は、100%積み上げ棒グラフを使用します。

【内容】:帯グラフは、帯状の長方形をある長さで区切り,その各部分の面積で数量の大きさを表したグラフです。全体の100%に対する割合の大きさをグラフに表しているため比較するのに便利なグラフです。

帯グラフは、全体の量を帯状の長方形で表し、それぞれの部分の面積を、その割合にしたがい長方形で区切って表します。

④:円グラフ(割合%を表す)

円グラフは、全体に対する各項目の割合を示すグラフです。

【目的】:複数の要素の構成比を見たい時は、円グラフを使用します。

【内容】:円グラフとは、丸い図形を扇形に分割し、何らかの構成比率を表したグラフ。パイを切り分ける様子に似ていることからパイチャートともいいます。全体に対する各項目の構成比、割合が見えるグラフです。

データは、時計の針の12時の位置から時計回りに、大きい順に並べ、「その他」の項目は数がいくら大きくても、一番最後に表示します。デメリットとしては、円グラフは割合を角度や面積という正確に比較しにくいものに頼る表現のため、詳細な比較には向いていません。

⑤:レーダーチャート(項目ごとのバランスを表す)

レーダーチャートは、値を中心点からの比較を表現します。

【目的】:複数のデータを用いて特性評価をしたい時はレーダーチャートを使用します。

【内容】:レーダーチャートは、複数の項目の大きさを一見して比較することのできるグラフで、各項目の軸は中心から正多角形状に配置している。各項目を属性としてもつ主体の性能などを比較するために用いるグラフです。

P個の変数を等辺P角形の頂点を最大変量値として複数の変数を同時に表す便利なグラフである。レーダーチャートは、クモの巣グラフ、スパイダーチャート、スターチャートとも言われています。

まとめ

グラフは、データの特徴を簡単に掴むことのできる便利なツールですが、その作り方にも注意しないと違う意味に捉えられたり、誰にも理解してもらえない伝わらないグラフになります

一つのグラフで伝えることは、ただ一つです。シンプルに分かりやすく、ただ一つだけのことを伝えるグラフが最高のグラフです。いかに直感的に分かるグラフが作れるかが重要なポイントです。

また、問題解決(QC手法)を活用したwebサイトの新規開拓で、売上4.1倍になった整体院の事例や、1300万円・2200万円の受注成功している製造業の事例など、成功事例もたくさんありますので『トヨタで学んだ問題解決(QC手法)を使ったwebサイトの新規開拓改善事例』を参照して活用ください。中には、1億2000万円の受注を獲得した事例もあります。

QC7つ道具+3つの考え方

道具

内容

チェックシート

データが分類項目別にどこに集中しているか?視覚化する
データの取得・整理を容易にし、また点検・確認項目がもれなく行えるように、あらかじめ設計された様式・フォーマット。(QC7つ道具の一つ)

パレート図

「原因を分類して視覚化。重点指向、優先順位を付けやすい」
パレート図とは、値が降順にプロットされた棒グラフとその累積構成比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフ。(QC7つ道具の一つ)

特性要因図

「要因解析の時に使う特性と要因の関係を線で結んで表した図」
この特性要因図は、問題解決の7ステップの中の「要因解析」で“原因と結果との関係を明らかにする”一番重要になるステップの一部です。(QC7つ道具の一つ)

管理図

「工程の品質特性が規格に対して安定状態にあるか?を見るツール」
時系列に得られるデータをプロットし、点の位置や並び方からデータの変動が偶然原因なのか?異常原因なのか?を判断するためのものです。(QC7つ道具の一つ)

 ヒストグラム

 「データのバラツキの姿を把握するために活用するツール」
集めたデーターを幾つかの区間に分け、この区間に入るデーターの数を数えて度数表を作り柱状に表したものです。(QC7つ道具の一つ)

散布図 

 「2種類のデータの関係を視覚化して整理するためのツール」
特性とその要因とを対にしたり、関連のありそうな二つの特性や要因同士を対にしてとったデータを、二つの軸の交点にプロットした図です。(QC7つ道具の一つ)

グラフ

「二つ以上の数量や関数の関係を図形に示したもの」
グラフはあらゆる場面で使われ、あるデータを図表に表し、その状態が目で見て解るようにしたものです。(QC7つ道具の一つ)

バラツキ管理

「バラツキに注目し、ばらつく原因をつかむこと」
製品の品質を保つためには、このバラツキを管理していくことが重要であり、品質を一定の水準に安定させることを品質管理といいます。

層別

「データを何らかの基準(尺度・視点)によって分類すること」
データの共通点や特徴に着目して分類することで、複雑な事柄を解きほぐし問題点を具体化していくことです。

データ

「それをもとに推理し結論を導き出す、行動を決定するための事実」
連続的に変化する計量値データや断続的に変化する計数値データがあり、正しいデータ収集が重要になります。

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