CH.PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE 1981 ワイン会

今日の写真は、Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande(シャトー・ピション・ラランド)1981 ワイン会で、最後みんなで飲み干して愉しみ尽くした後の様子である。

Chateau Palmer(シャトー・パルメ)とともに、最も有名なメドックのシャトーとしての風格があり、エレガンスと力強さを秘めたポイヤックの貴婦人と言われる女性的で優美な「ピション・ラランド」にメロメロな、世界を冒険するマーケター山下裕司です。

エレガンスと力強さを秘めたポイヤックの貴婦人

フランスで最高のワインを生み出す村と言えば、ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ、ボルドーではポイヤックである。

そのボルドーのシャトー・ラトゥールに隣接する、ポイヤック髄一の立地で、メドック格付け第一級「Chateau Latour(シャトー・ラトゥール)」と、同じく格付け二級の「CH.PICHON LONGUEVILLE BARON(シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン)」の間に位置するのが、CH.PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE(シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)である。コンテス・ド・ラランドの畑は合計 87ha ある。

格付け一級シャトーに肩を並べる「スーパーセカンド」として、エレガンスと力強さを秘めたポイヤックの貴婦人として、長年ボルドーファンに愛され続けられている。(画像はFiradisのHPより引用)そして、このポイヤックで作られているのは、以下のラインナップがある。凄い村である。

  • Château Lafite Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト)第1級
  • Château Latour(シャトー・ラトゥール)第1級
  • Château mouton rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)第1級
  • Château Pichon-Longueville Baron(シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン)第2級
  • Château Pichon-Longueville-Comtesse de Lalande(シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)第2級
  • Château Duhart-Milon(シャトー・デュアール・ミロン)第4級
  • Château Pontet-Canet(シャトー・ポンテ・カネ)第5級
  • Château Batailley(シャトー・バタイィ)第5級
  • Château Haut Batailly(シャトー・オー・バタイィ)第5級
  • Château Grand Puy Lacoste(シャトー・グラン・ピュイ・ラコスト)第5級
  • Château Grand-Puy Ducasse(シャトー・グラン・ピュイ・デュカス)第5級
  • Château Lynch Bages(シャトー・ランシュ・バージュ)第5級
  • Château Lynch-Moussas(シャトー・ランシュ・ムーサ)第5級
  • Château Haut-Bages Libéral(シャトー・オー・バージュ・リベラル)第5級
  • Château Pédesclaux(シャトー・ペデスクロー)第5級
  • Château Clerc-Milon(シャトー・クレール・ミロン)第5級
  • Château Croizet-Bages(シャトー・クロワゼ・バージュ)第5級

ワインと愉しむ、この抜栓までの時間

ワイン会という言葉を聞いて、あなたはどのような会を思い浮かべたであろうか?高級ワインがいくつか並び、飲み比べをするようなイメージだろうか?このワイン会は、そのイメージしているものとは全く違う。

このワイン会の大きな特徴は、ワイン会を準備する過程からすべてを愉しみ、当日は一本のワインをゆっくりと10人ほどで味わうのである。750mlのボトルを10人くらいで飲むわけだから、最後の澱の部分を差し引けば、「一人あたりたった65mlぐらい(=ヤクルト1本と同じ容量)」を、2時間かけて飲むだけのワイン会なのである。

他との違いは、コレより先の文章を読んで頂ければ一目瞭然だ。

さあ、いよいよ抜栓。一週間前から澱を瓶底にためるため保管していたが、さすがの Château Latour である。圧倒的な存在感。私もこれまで人生を変える何本もの、オールドヴィンテージワインに出会った。抜栓の前に、過去どんなワインたちと愉しんできたかを振り返ろう。

  • 1970 DOM PERIGNON(ドン・ペリニヨン)
  • 2007 Chateau LYNCH BAGES(シャトー・ランシュ・バージュ)
  • 1997 Chateau PALMER(シャトー・パルメ)
  • 1987 Chateau LYNCH BAGES Magnum(シャトー・ランシュ・バージュ・マグナム)
  • 1977 Chateau LATOUR(シャトー・ラトゥール)
  • 1937 Chateau RAUSAN SEGLA(シャトー・ローザン・セグラ)
  • 1967 Chateau CALON SEGUR Magnum(シャトー・カロン・セギュール・マグナム)

  • 1968 Château Calon Segur(シャトー・カロン・セギュール)
  • 1968 Château Petrus(シャトー・ペトリュス)
  • 1959 Bollinger(ボランジェ)
  • 1958 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト)
  • 1938 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト)
  • 1874 Château Lafite-Rothschild(シャトー・ラフィット・ロートシルト)
  • 1918 Château Latour(シャトー・ラトゥール)
  • 1918 Château d’Yquem(シャトー・ディケム)
  • 1811 Camus Napoleon Grandemarque Cognac(ナポレオン・グランコニャック)

  • 1985 Chateau Talbot(シャトー・タルボ)
  • 1971 Chateau Latour(シャトー ラ・トゥール)

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 1981

いよいよ、このCH.PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE(シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)の話をしていこう。

実は、本日のワイン会には、あるルールがあるのだ。そのルールとは。

本日のワイン会のルール、、、

  • 予算2万円
  • 当日ワインショップで購入

という限られた条件で、ワインを選ぶというルールを自分に課して、その中で愉しもうという遊びである。あえて何かのルールで制限すると、また違ったワインの愉しみ方ができる。これは愉しい。

そして、本日のメインゲストは女性ということもあり、考え抜いた末にセレクトしたワインは、エレガンスと力強さを秘めた貴婦人と言われる「CH.PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE 1981(シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)」。これに決定。実は、Chateau talbot 1988(シャトー・タルボ)も候補に上げていたが、女性ゲストからも「美味しいワインをお願いします」と要望頂いていたので、それを考えると、今回は、ピション・ラランドにしたのである。

さあ、前戯の始まりだ

イキナリ前戯なんていう言葉を使ってしまって、ドキッとされた方もいらっしゃるかもしれない。

このクラスのいいワインは、50年くらい待った方がいいが、今回はコルクの状態を見て、今が飲み頃だと判断した。ピション・ラランド1981を購入して、澱が沈殿するまでの約6時間。これは間違いなく前戯なのだ。

この6時間は「ピション1981で、どう愉しむか?」ということを頭に入れて、会話を愉しみながら飲む準備をしていた。みんなで料理を作ったり、カトラリーやワイングラスを準備して、テーブルコーディネートをしたり、みんなで手分けして時間を愉しむ。

じっくりと飲む体勢を整えながら、すぐには飛びつかない。そして、いよいよピション・ラランド 1981の出番。

抜栓が始まり、コルクと呼吸を合わせるように、ソムリエナイフのスクリューの角度を確かめながら、1ミクロンずつ慎重に慎重に、じっくりじっくりと抜いていく。「コルクを信じるしかない、、、」それは、ワインと分かち合っているような時間であった。

抜栓開始30分で、コルクの頭が1mm見えるくらいしか抜けない状態。そう簡単に貴婦人は、心を開いてくれない。「軽すぎて逆に怖い、、、」これが、さらに男心を燃えさせる。そして、今回の抜栓者の抜栓仕草の美しいこと。この時間の全てが美しく最高でした。抜栓始めて1時間、少しづつ漂ってくる柔らかく甘い芳香で、会場が満たされていました。少しずつ少しずつ、心を開いてくれる貴婦人。

少しづつ少しづつコルクが引き上がる度に、女性らしい優雅な甘い香りが、ゆっくりと会場に漂って、僕は完全に惚れた。まさに貴婦人というイメージが湧き立つような、甘くてしっかりとしたエレガンスという言葉がしっくりくる香り。

抜栓が完了する少し前から、なんとも言えない甘い、今までに体験したことのない香りが、ふんわりかすかに漂ってきて、その場にいた人たちの、溜息のような声があちこちであがり、それは抜栓した後も続く。コルクの写真は、美しい抜栓により、引き伸ばされたと思われるコルク。下が1時間の格闘の末、姿を現したピションのコルクである。伸びているのが見える写真である。

いざ、テイスティング。最高に美しい時間が続く

36歳の貴婦人をゆっくりグラスに注ぎ、グラスを回さず香りを愉しむ。まず香り。はじめ甘くて、それからピリリとした感じ。ワインの色は、まさに貴婦人のような宝石のルビーのような若すぎず熟した美しい輝き。実際に口に含んでみると、36年間、素敵な歳を重ね続けた美しき女性が、体の中へ入ってくる感じ。

ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンが作曲したオペラ「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」が頭の中を駆け巡り、こんなに美味しいワインを初めて飲んだ!というくらい、美味しかった。とても優しく滑らかで、少しの酸味が優しいだけじゃない芯の強さを感じさせ、高貴な香りはまさに貴婦人。

一度口に含んだら、その貴婦人と、もっと時間を過ごしたい。他人に邪魔されたくない感じ。他のものは口に入れたくない。時間が経つにつれ酸味が柔らかくなり、心を許してくれた貴婦人とさらに分かち合えた。最初の印象と、最後の印象が全く違うもの。時間が経たつほど、さっきまで凛としていた貴婦人が、しっとり甘えてくるような女性に変わっていくのだ。私はもうメロメロ。完全に恋に落ちてしまった。

短時間で、グラスに入っているワインが大きな変化を遂げていくのには驚いた。1本のワインで、人生を変える。これ本当である。ワインを愉しむだけではなく、ワインでどう愉しむか?ワインとどう愉しむか?が、僕らのワイン会。このワイン会では、確実に参加者の人生を変えた時間であった。

今回のワイン会では、女性的で優美なシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 1981。次は、男性的で豪壮なシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンも、みんなと愉しみたいです。愉しみが増えた。

ちなみに、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド 1981の空きボトルは、私の家で大切に保管している。

やはり「待つ・回す・嗅ぐ・飲む」という同じワインを飲む基本動作の違いだけで、そのワインの味を整えることができる。どう愉しむか?コレは飲む側の人間でしかできないことである。ワインは美味しく飲んでも合う準備はできているのだ。全ての出来事は、自分の準備次第なのである。自分が起こしていることであるのだ。この Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande(シャトー・ピション・ラランド)1981 との出会いは奇跡としか言いようがない。人生を変えるワインは本当にあるのだ。

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