ディンギーヨットで大荒れの能古島一周の先に見えたもの

ヨットがあれば人生は100倍愉しくなる!人生を彩り豊かにする大切なもの!山下裕司です。

この日は、福岡市西区にある大戸ヨットハーバーで、沖縄慶良間諸島横断とカタリーナ海峡横断を目指す仲間と一緒にヨット練習会を開催。

風速は、ヨットハーバーの風速計によると、4m/s。絶好のコンディション!

小戸公園には、ファミリーで遊びに来ている子供たちの声が聞こえ、とても穏やかな気持ちになるポカポカ陽気の春を感じます。ハーバーから見える海面も鏡面フラットで、とても穏やかなイメージです。

今回は、能古島をぐるっと一周3時間程度で回る計画です。出港時には、風が少しあがってきてましたが、それでも風速で5〜6m程度で、穏やかな状況は変わらないまま出航しました。

しかし、ヨットハーバーを出たところ波が2〜3mほどになり、風速も7m/sになりました。
クローズホールドで、まず能古島の西側から回って行きます。

強風と波の影響を考え、タックの数を少なくするため、スターボードタックで、クローズホールドで進められる状態がなるべく長い航路をとり2回ほどタックして回るという航路で進めました。それが一番危険が少ないと思ったからです。

この状態が、正面から波を受けれる状態。

クローズホールドで、セールを張って突き進んで行き、スピードも7~10knotほど出ていました。頻繁にヒールしたり、何度もハイクアウトしましたが、仲間は何も言わずピッタリと呼吸を合わせてバランスとってリカバリしてくれます。

ティラーは真っ直ぐの状態にしていても、波と風が頻繁に変わり、ヨットの方向が変わってしまうため、ヨットの進行方向とスタート地点とテルテールを確認しながら、自分が今どの位置で操船しているか確認して進みましたが、乗船中は様々なトラブルが発生しました。

海水がヨットに入ってきてしまう!!

ヨットで波を超えるたびに、正面から高い波を受け、海水をかき出しても、まったく追い付かないほど、コックピットに海水が入ってくる状態でした。

また、センターボードの隙間から、船尾から、波に揺られるたびに海水が入って、水が増してくる状態。

正直、どこまでもつか?という不安があり、能古島に上陸も考えていましたが、ある一定のところまでしか溜まらないことが分かったので、そのまま進みます。

そして、ティラーが重くなり操船しにくい!!

ほんとにティラーを持つ手に力を入れても、波によって舵が持っていかれるのです。この原因は、ラダーが、ロックしていたにも関わらず波の影響で上に上がってしまっていたことです。波が高くて、上がった時と下がった時の高低差が激しくて、操船できないということにもつながりました。

波を後ろから受ける状態は危険!!

能古島、西側周りの3分の1まできたところで、セールも目一杯緩めた状態で、アビームに変えて操船。特に風の影響を受けて不安定になるアビーム、クォータリー、ランニングでの操船は要注意でした。

波を強く受ける瞬間は、舵がきかなくなることもあります。むしろ、無理な操船は危険で、そんな時にタッキングやジャイビングなど、方向転換すると、沈する可能性も高まり、命に関わることに繋がる可能性がありますので、風に逆らわずに操船しました。

自分の持っている五感を一つ一つ研ぎすませながら、風を、波を、仲間を、ヨットを感じながら、一瞬一瞬の勝負を愉しむかのように操船していくのです。1秒たりとも気を抜く瞬間なんてありません。気を抜いた瞬間に、風と波に持って行かれて沈しそうになる。ほんとそういう感じです。

さらにブームが外れました!!

ランニングで走っている最中に強風に煽られ、ジャイビングの勢いでブームが外れ、メインセールが絡まりました。
外れたブームを元に戻そうと、デッドゾーンに入れようとしましたが、10m/s近くの強風の上、メインセールが張っていないので舵がきかない状態。大きな波がくるたびに、船首や船尾が海面にささり、海水が入ってくるくらい揺らされ、そのたびに沈させないように慌てずに全員で協力してブームを付け直しました。

こりゃ、もう僕らは沈しない、、、!!

無事、3時間後に小戸ヨットハーバーに到着。あれだけ激しかった風や波が、ハーバー付近は全くの無風状態になることもあるくらい穏やかでした。頑張って冒険した僕らにご褒美で、最後の港の中では、緩やかな風が吹いて、気持ちよく着艇させてくれました。目の前の小戸公園では、出港前と同じく子供たちが遊んでる声が聞こえてきます。

頑張ったものだけが味わえる、この充実感。

本当に頑張った能古島一周ですが、

事前に対処できることはとことんやるべきですが、どれだけ、事前に準備や天候を調べても、トラブルの要因は必ずありますし、想定しておかなければなりません。予期せぬことは起こるんだということは想定済みにすべきだし、冷静に判断・対処できるかということが重要です。

今回の能古島一周は、スタート時点では三人が別々の個を持ったメンバーだったのが、一周チャレンジすることを通して、戻ってきたときにはチームになっていました。確実に人生のステージが上がった感覚があります。この悪天候の中、一度も沈させずにチーム一丸となって、次のチャレンジに臨めることを嬉しく思います。次の冒険へチャレンジです!

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