8時間かけエンジン無しのヨットでカタリーナ海峡横断達成!

ついに、アメリカ ロサンゼルスとサンタカタリナ島の間にあるカタリーナ海峡を、エンジンの付いてない全長14フィートの木製小型ディンギーヨット「Lido14」で、風の力だけを頼って横断してきました。冒険家の山下裕司です。

●5/12:サンタカタリーナ島を出発

この日は、AM5:00起床。サンタカタリーナ島のトゥー・ハーバーズ(Two harbors)をAM6:00に出発。スタート地点である島最西端のウエストサイドにAM7:15到着。その後、艤装を行いAM7:30スタート!!という予定にしていました。

AM5:00に起床。宿泊しているサポート艇の「ラビアンローズ(La vie en rose)」のコックピットから外に出てみると、かもめの鳴き声と島に寄せてくる漣の音、そして早朝の澄んだ清涼な空気感、もう最高に気持ち良いです。そして、早朝のトゥー・ハーバーズ、海に見える地平線から、日の出を今か今かと待っている太陽の光が少し見え始めるこの時間。日の出40分前に見る空は、青黒い空に赤みが少しかかる朝焼けの美しい景色、最高です。

この気持ち良い空間で、持って来たパンや果物で簡単な食事を行い、着替えや道具の準備など、スタート地点である島最西端のウエストサイドに向けAM6:00の出発準備を進めました。戦いに向かう前の徐々に高まる緊張感、最高です。

自分だけの戦いではなく、仲間と一緒に戦う、勝たなければならないこの戦。仲間と今日の体調を確認し合いながら、一つずつ丁寧に準備を進めていきます。

今回のチャレンジャー(サポート含む)7人全員の準備が完了し、スタート地点である島最西端のウエストサイドに向け出発しようとした時、サポートのスティーブンから「スタート地点の風が強く、現地での艤装は厳しいのでここで艤装して曳航しよう」ということで、出発時間を遅らせ艤装を行い、重量安定させるため、ディンギーヨットに2人乗り、いよいよ曳航してスタート地点へ出発。今回の横断は、カタリーナ島の最西端ウエストサイドから、ロサンゼルス側のランチョ・パロス・ペルデスを目指します!

●いよいよスタート!!

今回の横断のルールとして、日没までゴールしないといけないというルールがあります。危険だからです。この日の日没予定は18:00。ですので、17:30までにゴールしなければならないということになります。

スタート地点であるウエストサイドへ到着し、そこから曳航していたロープを外し、AM9:00スタート。風が南南東2〜3m程度で弱く、いかに風を捉えるかが勝負の分かれ道になります。

波の高さは1m程度。潮の流れは北西からの流れでしたが、そこまで流されることない感じで、ランチョ・パロス・ペルデスへ向けて、直線コースの航路で進めて行けました。

注意すべきは、まず風下に向かってランニングやクォータリーで、スピードは2.5〜4ノットで進む状況なので、潮の流れによる横揺れに注意しなければなりません。※knot(ノット)は1時間に何マイル進むのか、という速度の単位なので、3knotで進んだ場合、1時間で3マイル進むことができます。

●風が吹かないなら、なんとかして風を掴み取れ!

しかし、風が強く吹かない状況でも、なんとか風を掴むために、引っ掛け棒を使って、ジブセールをメインセールの反対側に開き、観音開きでセール全面で風を掴むようにしました。風は相変わらず2〜3m程度と弱く、スタートして4時間後のPM13:00でようやく半分の地点に到着。残り9.7マイルを日没前に乗り切りたいところです。ゴールの手前には、大型タンカーの航路もあり、風がない中でその航路を走るのは危険でもあります。

しかし、風も強まらず大型タンカーの航路へ進入していきます。もし、大型タンカーが見えたら、サポート艇が早く判断しないと、大型タンカーは絶対に止まれませんから、大事故になりかねません。航路を予測して安全第一の判断を行う必要があります。

例えば、来月横断を予定しているドーバー海峡では、大型タンカーの航路上で風がなくなったりしたときのために、ディンギーにも、小型エンジンの設置が義務付けられています。幸い僕らがこのルートを通り抜ける時間帯には大型船はいなくて助かりました。何事もなく、無事に大型船ルートを通り抜けると、ゴールのランチョ・パロス・ペルデスまで、あと5マイル(約8km)。

●最後の最後は、なんとしてでもゴールをたどり着く!

しかし、風が吹かない。セールを観音開きで全面で受けるようにしても、出るスピードには限界があります。時間を考えても17:30にゴールするまで時間の余裕は全くありません。ですので最後の手段、パドルで漕ぐ!!!スキッパーとクルーともう一人の乗組メンバーがパドルで漕ぎます。もう風がないなら、何が何でもでジタバタしないと!少しでもどうにか、少しでもどうにか、少しでもどうにか、それを考えて行動し続けることで勝機が見えてくるし、応援される人間になるわけです。もうメンバーも必死です。

そして、ゴールであるランチョ・パロス・ペルデスがしっかりと目視で確認できるような距離にやってきました。サポート艇は、岩礁が多いゴール地点まで近ずくことができません。

ギリギリのところまでサポートしますが、その後は、ディンギーヨットに乗ったメンバーだけでゴールに向かいます。ディンギーヨットもゴール地点は岩礁が多く危険なポイントなので、岸にタッチはできません!そしてそして、8時間02分かけて、ようやくようやくゴールのランチョ・パロス・ペルデスに到達!!!見事ゴールしました!!!!

ゴール後ディンギーヨットは、サポート艇のクルーザー「ラビアンローズ(La vie en rose)」に戻り、曳航してマリナ・デル・レイのボートクラブ「フィッシャーマンズ・ビレッジ(Fisherman’s Village)」に戻りました。その後、一度ホテルへ戻り、ロサンゼルス ダウンタウンで開催されるギャッツビーパーティーへ参加し、カタリーナ海峡横断達成のお祝いをメンバーとやってきました。

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