統計的な考え方「QC7つ道具:特性要因図」とは?

特性要因図とは?

特性要因図 特性要因図とは、要因解析の時に活用する、特性と要因の関係を系統的に線で結んで表した図をいう。

 仕事の結果に対して影響していると考えられる要因を洗出して、因果関係を関連付け、魚の骨のような図に表したものである。
※要因とは、原因の候補で、原因とは決まったものではない。

特性要因図は、結果(特性)に原因(要因)が、どのように関係し、影響しているのかを一覧に書き出したもので、問題改善の手がかりを得る方法として効果があります。

特性要因図の2つの使い方

①:管理用特性要因図

 予防を目的として管理を必要とする項目を全て洗い出したもの。現場データがなく、知識・経験・理論から洗い出し、対策はすべての要因に講じる。

【用途】
「管理用」:クレームや不良品の多発など異常の起きた原因をさがし、除去する場合

②:解析用特性要因図

 すでに発生した問題のデータを収集し、そのデータから要因を推定して洗い出し、対策を講じる。

  • 原因確定型・・・原因を明確にしてから対策を講じる。
  • 対策先行型・・・疑わしいものに対策を講じていく。

【用途】
「改善・解析用」:品質向上、能率向上、コストダウンなどを目標に現状を解析し、改善する場合
「作業標準作成用」:作業のやり方、管理方法などの作業標準を新たに決めたり、改正する場合

どのタイミングで使うのか?

 この特性要因図は、問題解決の7ステップの中の「④:要因解析」で使います。要因の解析とは、“原因と結果との関係を明らかにする”ことです。特性に関する現状を調査し、要因(原因)を洗い出す。洗い出した要因を整理・解析し、真因の検証をする。問題解決の7ステップの手順の中でも一番重要なステップです。

 このステップをしっかりやらないと、後の対策事項が的外れになったり、最終的に目標が達成できなくなることがあります。

問題解決8つのステップ1

問題解決ステップ

特性要因図:どのように書くのか?

  1. 特性を決め、背骨を書く
    ・できるだけ具体的に表し、右側に書く
  2. 大骨の要因を決める
    4Mを基本とし分類する「人 (Man)・機械(Machine)・方法(Method)・材料(Material)」
  3.  中骨、小骨、孫骨の要因の記入
    ・要因は具体的にアクション取れるまで追求
  4. 要因を確認する
    ・要因に漏れはないか?
    ・違う分類になってないか?
    ・中骨、小骨、孫骨の順序は正しいか?
  5. 重要と思われる要因に印をつける
    ・特性に何が大きく影響しているか?データを優先して決める。
  6. 重要要因の検証をする
    特性に重要な影響を与えているのか、事実を確認する

特性要因図

特性要因図の書き方:6つの注意点

  1. 「参加者全員の知識や経験を集めること」
    できる限り、様々な立場の関係者に集まってもらい、自由に発言をしてもらいながらブレインストーミングで自由な発想で行うことが大切です。ブレインウトーミングの原則「批判しない・多数歓迎・自由な発言・便乗結合」
  2. 「管理的要因を忘れないようにすること」
    例えば、作業者別、機械別、原料ロット別、天候、気温などの管理要因を忘れずに。
  3. 「誤差に注意すること」
    測定誤差、官能検査、サンプリングなどにも注意が必要。
  4. 「特性ごとに特性要因図を書くこと」
    例えば、特性を不具合品とした場合、組み付け不良、仕上がり不良、キズ不良などに分けて、それぞれについて特性要因図を描く。
  5. 「要因を層別すること」
    計量的要因と計数的要因に区分しておく必要があります。計量的要因とは、生産台数、不良件数、人員など不連続に変化する要因。計数的要因とは、温度、湿度、圧力、速度、回転数など連続して変化する要因のこと。さらには、原因のきき方を、散発的、周期的、慢性的に分けておく。
  6. 「解決に重点を置いて実施すること」
    5W1Hを活用しながら「なぜ、その問題が起きたのか?」よりも「どうしたら解決できるのか?」に重点を置いて作成する。5W1H「①なぜ必要か(Why)②目的は何か(What)③どこで(Where)④いつするか(When)⑤だれがするか(Who)⑥どんな方法で(How)」

まとめ

タキシードのコンサルタントこの特性要因図は、問題解決の7ステップの中の「要因解析」で“原因と結果との関係を明らかにする”一番重要になるステップの一部です。

この特性要因図を活用できると、さまざまな要因を整理・解析要因を洗い出すことができます。しかし、うまく使いこなせなかったり、このステップをしっかりやらないと、後の対策事項が的外れになったり、最終的に目標が達成できなくなることがあります。

ぜひ、特性要因図をうまく活用して、あなたの仕事の問題解決などに役立ててください。

また、問題解決(QC手法)を活用したwebサイトの新規開拓で、売上4.1倍になった整体院の事例や、1300万円・2200万円の受注成功している製造業の事例など、成功事例もたくさんありますので『トヨタで学んだ問題解決(QC手法)を使ったwebサイトの新規開拓改善事例』を参照して活用ください。中には、1億2000万円の受注を獲得した事例もあります。

QC七つ道具

道具

内容

チェックシート

データが分類項目別にどこに集中しているか?視覚化する
データの取得・整理を容易にし、また点検・確認項目がもれなく行えるように、あらかじめ設計された様式・フォーマット。(QC7つ道具の一つ)

パレート図

「原因を分類して視覚化。重点指向、優先順位を付けやすい」
パレート図とは、値が降順にプロットされた棒グラフとその累積構成比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフ。(QC7つ道具の一つ)

特性要因図

「要因解析の時に使う特性と要因の関係を線で結んで表した図」
この特性要因図は、問題解決の7ステップの中の「要因解析」で“原因と結果との関係を明らかにする”一番重要になるステップの一部です。(QC7つ道具の一つ)

バラツキ管理

「バラツキに注目し、ばらつく原因をつかむこと」
製品の品質を保つためには、このバラツキを管理していくことが重要であり、品質を一定の水準に安定させることを品質管理といいます。

層別

「データを何らかの基準(尺度・視点)によって分類すること」
データの共通点や特徴に着目して分類することで、複雑な事柄を解きほぐし問題点を具体化していくことです。

データ

「それをもとに推理し結論を導き出す、行動を決定するための事実」
連続的に変化する計量値データや断続的に変化する計数値データがあり、正しいデータ収集が重要になります。

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