問題解決手法「対策実施」とは?

対策実施とは?

対策:相手の態度や事件の情況に応じてとる手段・策略。
実施:実際に施行すること。

対策実施とは「問題の情況に応じてとる手段を実際に施行すること」です。

対策実施

対策実施を成功させる3つのポイント

①:テストを行いながら実施をすると良い

 何か新しいチャレンジをする場合は、テストを行って移行することをオススメします。なぜなら、対策案の規模にもよりますが、いきなり本番生産を迎えると予想もしてなかった不具合が起きる可能性があるからです。

 特に稼働中のラインでぶっつけ本番などすると、失敗した時はラインストップになってしまいます。必ず事前にテストを行い確かさを確認して本番生産に臨みましょう。そして、事前に関係部署に報連相を行い、関係部署のメンバーを巻き込みながら、様々な視点で見ながら行いましょう。

予想しなかった対策案の不具合も発見出来、良い対策案で実施させることができます。それを計画に取り入れ着実に実行するようにしましょう。

②:効果確認するためのデータを収集し確認する

 行った改善がどれだけの改善の効果を出したのかを評価するために「現状の把握」と同じような項目・方法でデータを取りましょう。効果が出ていれば、もっと良くする方法を見つけ出し、計画通りに効果が出てなければ、効果を出す2〜3案を実行しましょう。

ものづくりは生き物と言われるように、毎時毎秒が変化点です。ですので実行の段階で、状況が変化することがあります。その定期的なチェックが必要です。場合によっては計画を変更する姿勢も大切です。

③:上司や関係部署の理解を得る

 新しいことに取り組むと、良いことだとは分かっていても変えたくない人からの反発や抵抗があります。いくら説明しても反発や抵抗は避けられない場合もありますが、多くの場合はきちんと納得するまで説明すると大丈夫です。

 そこで、周りの理解を得るために、こまめな報告(報連相)が必要になります。こまめな懸案項目の相談や進捗報告(報連相)をすることで、不測の事態が起きた時に、周りの協力を得て、何らかの手を打つことが可能となります。

円滑な対策を行うための報連相4つのポイント

①:暗黙知を形式知化する

「暗黙知とは、知識として持っているが言語化できてないこと」

暗黙知とは、経験や勘に基づく知識のことをいい、個人は知識のほとんどを言語化されていない状態でもっています。例えば、子どものころ自転車に乗る場合、人は一度乗り方を覚えると年月を経ても乗り方を忘れません。でも、その乗り方をわざわざ言語化して残すこともしません。

それに対し「形式知とは、文章・図表・数式などで説明・表現できる知識のこと」です。例えば「製品にキズが発生しています」と報告するより、「最終組付け工程の製品取り出し作業の時に、取り出しガイドが製品に接触して、製品にキズが入っている」と伝えた方が、上司はイメージできて分かりやすいです。上司が具体的に問題把握できるようにすることで、上司の安心できる報連相ができます。

②:個別説明を全体が分かるように説明する

「個別説明とは、部分的なことだけを説明すること(全体把握できない)」

 伝わらない報連相は、全体像が見えない部分的な個別説明しかしてない状況。「今、最終工程で入るキズ対策してます。」と、部分的な話を伝えても「何のために?結局、それが何?」と全体像が分からないので理解できません。

 しかし、「会社コスト低減と品質向上のため、工程内の不良No.1である最終工程で入るキズ対策をしてます。この対策は3ヶ月間で50→25件の半減にする改善です。」と説明されると、問題解決の全体像も理解でき、上司も納得できる報連相になります。

 ポイントは、全体フレームや層別など活用し、全体が見えた上で、今やろうとしている対策案がどんな役に立つのか?を5W1Hで説明すると分かりやすくなります。

③:定性表現を定量表現にする

「定性的とは、数字で表すことの”できない”こと」

 それに対し、「定量的とは、数字で表すことの”できる”ものこと」です。例えば、「最終組付け工程の製品取り出し作業の時に、取り出しガイドが製品に接触して、製品にキズが入る不良が多いです」と伝えるよりも「最終組付け工程の製品取り出し作業の時に、取り出しガイドが製品に接触して、製品にキズが入る不良が、前日7件・本日12件と、本日は前日より5件多いです。」と伝えた方が、上司も明確に現状把握できます。とても分かりやすいです。

④:報連相のポイントは5W2H

  1. Why(目的・ねらい)・・・何のために
    なぜそれを行なうのか?今から行う仕事の意味や目的を明確に
  2. What(課題)・・・何をどの程度
    どのような課題があって、何をするのか?何の依頼なのか?を明確に
  3. Where(対象範囲)・・・どこを対象に
    どこで行なうか?どこを対象に行うか?を明確に
  4. How(実現手段)・・・どのようにして
    どうやって行なうか?どのような状態にするか?を明確に
  5. When(実現時期)・・・いつまでに
    仕事には期限があるので、期間や時間を明確に
  6. Who(実現体制)・・・だれが
    誰が行なうのか?誰と行なうのか?を明確に
  7. How much(必要費用)・・・いくらかかる
    金額はいくらでやってほしいのか?いくらかかるのか?を明確に

まとめ

対策実施(実行)とは、「問題の情況に応じてとる手段を実際に施行すること」です。つまり「ありたい姿を実現するための具体的な計画を実行すること」です。まさに今まで作ってきた計画を実行する段階です。

一人で対策実施する訳ではなく、関係者と協力しながら行いますので、進捗状況のこまめな報告・相談・連絡は行うようにしましょう。報連相をしておかないと、何をやっているのか見えず協力したくても協力できません。

そして実行の際は、必ず小さなテストをしながら行うことをオススメします。いきなりぶっつけ本番では、失敗した時のやり直しができません。下手をするとラインストップになってしまいます。実行の際は関係者への報連相を怠らないようにしましょう。

また、問題解決(QC手法)を活用したwebサイトの新規開拓で、売上4.1倍になった整体院の事例や、1300万円・2200万円の受注成功している製造業の事例など、成功事例もたくさんありますので『トヨタで学んだ問題解決(QC手法)を使ったwebサイトの新規開拓改善事例』を参照して活用ください。中には、1億2000万円の受注を獲得した事例もあります。

問題解決8つのステップ

問題解決ステップ

内容

問題解決の基礎

問題解決のための基礎となる考え方や全体像が理解できる。

①:問題の明確化

あるべき姿、ありたい姿と現状の差(問題)を明確にし、
どの問題を改善するのかを決定する。

②:現状把握

現状の調査・分析を行い、問題を層別・具体化する。
事実とデータで把握することがポイント。

③:目標設定

目標とする項目に基づいて具体的に目標を定める。

④:要因解析

特性に関する現状を調査し、要因を洗い出し、整理・解析する。
問題解決の重要なポイント、真因の検証を行う。

⑤:対策立案

対策案の洗い出しと検討評価を行う。

⑥:対策実施

計画に基づき着実に対策を実行し、進捗状況を定期的に確認する。

⑦:効果確認

現地現物で対策結果の確認し、目標値と比較確認する。

⑧:標準化と管理定着

元に戻らないよう標準化し、効果の拡大を図る。

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