大企業からの信頼を高める!中小製造業が提案すべき4つの問題解決

精密金型部品加工を長年やっている製造工場の社長さんより質問を受けました。

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という質問をいただきましたので、お答えします。

A【答え】:自社の技術力をアピールすることも重要なことですが、顧客となる大手が求めていることを把握して、それに対応できることが重要です。大手企業がどのようなことで困っているのか?何を提供すれば喜ぶのか?を把握して提供しましょう。

私がご説明します!

こんにちは、見える化集客を運営するコンサルタントの山下裕司です。

どんな企業の製造工場も悩む!解決に貢献すべき4つの問題

問題①:品質問題「出荷品質を高めたい」

 どの企業の製造工場も「いかに早く安く品質が良いモノを作るか?」が競争力を確保するために、突き詰めて取り組んでいますが、人間が関わっている以上、品質不良を100%撲滅はできません。その中で、いかに以下の2つの品質不良を減らしていくかが鍵を握っています。

  1. 市場不具合(無償修理の低減)
  2. 工場内不具合(直行率阻害の低減)

問題②:原価問題「ムダを省きコスト競争力を高めたい」

 製造には、コストという制約条件も絡んできます。いかに製造プロセスの中で無駄なコストを省き、儲けを出すことができるか?原価低減活動は、企業の競争力を高める最も確実で手堅い手段として、以下の4つの項目の低減ができるか?が、鍵を握っています。

  1. 素材費の低減(歩留まり向上・加工不良低減)
  2. 労務費の低減(人員削減・品質不良などロスコスト低減)
  3. 保全費の低減(設備故障低減・外注保全費低減)
  4. 用役費の低減(エネルギー使用量の低減)

問題③:安全問題「安心して働ける生産工場」

 安全で安心して働ける職場というのは、生産性・品質向上の改善をする以前の問題です。安心して働ける職場でないと、生産性・品質向上など言ってられません。生産活動の中で最も重要な位置付けです。以下の3項目が重要な指標になります。

  1. 職場災害の未然防止
  2. 疾病防止
  3. メンタルヘルス・荷重労働対策

問題④:働く環境の問題「キレイで静かな生産工場」

・高齢化や女性にも対応した誰でも働ける工程・職場作り

 「作業負担の軽減」のために、無理な作業姿勢を排除するため工程設計から見直すなど、開発段階から織り込む企業が増えています。

・将来的に自働化を織り込み生産性向上を目指す

 生産性や品質向上のためには、自働化は必要ですので「作業者が分かりやすい設備」であり、「作業者が改善できる」シンプルな作りの設備が重要になってきます。

・快適に仕事ができる作業環境作り

 製造工場といえば、昔は3K職場(キツイ・汚い・危険)と言われていましたが、今では多くの大企業の製造工場は、高齢者や女性でも働ける職場作りを目指して日々改善を進めています。

  • 騒音の低減(静かな工場環境)
  • 工場のカラーコーディネイト(シンプルで清潔な人間味ある暖かさ)
  • アメニティ施設の充実(職場環境の快適に仕事ができる環境作り)
  • 照明(作業しやすい明るい職場環境作り)
  • 空調の適正化・空間作り(作業エリアの体感温度を下げる環境作り)
  • 環境負荷物質の低減(地球環境や人の健康に負荷を与える物質を減らす)

いつ、提案すればいいのか?

大企業が設備投資する2つのタイミングを狙う

 どの企業にも2つのタイミングで設備投資するタイミングがあります。それは「①新商品の開発時期・②新工場建築時期」です。その他にも故障することもありますし、災害など予期しない出来事もあります。しかし、我々が大企業に一番貢献できるタイミングは「①新商品の開発時期・②新工場建築時期」です。

 それは、大企業側が意図した購入をするからです。企業がライバルに対し、市場優位に立ち、売上・利益を伸ばすために、近年、製品を市場に出して次の製品に切り替わるまでの期間「製品ライフサイクル」が短くなっています。どの企業も「商品企画→開発→生産準備→量産→販売」までの期間の短縮を図り、どんどん市場に新商品を投入し、売上・利益を伸ばし競争力を高める努力をします。

 この新商品のプロジェクトや新工場設立などのタイミングでは、「故障したからとりあえずライン稼働のために購入する」ということはありません。何かしらの意図を持って設備を導入します。ですので、町工場や中小企業が狙うべきタイミングはここなのです。

企業が新商品を開発し、市場に投入する目的

 競争力の高い製品を市場に投入し、ライバルとの競争優位に立ち、企業として世界トップレベルの競争力(高品質・低コスト)を確保し、経営体質の強化を図るためです。

 競争力を高めるために大企業は、新商品の開発とともに、このタイミングで様々な改善も同時に行います。製造工場でいうと、今まで生産していた製品の品質問題の撲滅、原価のさらなる低減、安全に働ける職場作りなどの改善にも同時に取り組みます。

新商品開発や新工場建設での行う取り組み

 揺るぎないブランドを確立することで、市場優位に立ち、売上・利益を伸ばす。そのために、世界をリードする新技術・新工法・新構造を開発し、市場における「ダントツ性能・斬新なデザイン」を実現していきます。

 特に最近では、さらなる品質向上のため、4Mで良品条件を作り保全していくプロセス管理の基本に立ち返り、最初から工程作りをやり直さなければならないと危機感を抱いている企業が増えている。品質確保のため、人を増やしただけの流出防止対策になっている現状に危機感を持っています。

まとめ

大企業が、意図を持った設備投資をするタイミングは「①新商品の開発時期・②新工場建築時期」です。「品質の見える化」をしておくことで、「この製品は、こういう風に役に立つから必要だ」と大手企業から思われ製品を提供することができます。

大手企業が、「どのような悩みを抱えているのか?」「あなたはその問題をどうやって解決することができるのか?」この2つが明確にすることで、受注にかなり近づくことができます。

品質や原価で困ってない会社はありません。大手企業が、今よりも良いものを早く安く作るために、どのような貢献ができるか考えてみましょう。

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