こんにちは。「EC生産委託先の品質改善」の山下裕司です。このページでは『金属加工の設備:鋳造用語と解説』をお伝えいたします。
目次
- 1 ▶︎【鋳造】65種類
- 1.1 熱間静水圧プレス
- 1.2 アンダーフィル
- 1.3 インペラショット機
- 1.4 エアドロップハンマー
- 1.5 エプロンコンベヤー式ショットブラスト機
- 1.6 オーバーフィル
- 1.7 ガス針
- 1.8 カセット式スプレー
- 1.9 鋳枠
- 1.10 鏡板
- 1.11 型締力
- 1.12 ガッシング
- 1.13 金枠
- 1.14 給湯機
- 1.15 キュポラ
- 1.16 黒鉛ルツボ
- 1.17 混練機
- 1.18 シェル砂再生炉
- 1.19 シェルマシン
- 1.20 杓
- 1.21 射出シリンダー
- 1.22 射出モニター
- 1.23 シャットオフピン
- 1.24 集塵装置
- 1.25 ショットブラスト
- 1.26 真空溶解
- 1.27 垂直割重力鋳造機
- 1.28 水平割重力鋳造機
- 1.29 スキミングボックス
- 1.30 スクレーパ
- 1.31 スクイズ
- 1.32 セグメントパターン
- 1.33 前炉
- 1.34 造型
- 1.35 ダイカストマシン
- 1.36 タイバーナット
- 1.37 タイバー間隔
- 1.38 タイバー抜き
- 1.39 ダイプレート
- 1.40 脱臭装置
- 1.41 タップ栓
- 1.42 タワーメルター
- 1.43 タンブラーブラスト機
- 1.44 テーパーケース
- 1.45 手許炉
- 1.46 低周波誘導炉
- 1.47 トグル機構
- 1.48 取鍋
- 1.49 トランジ
- 1.50 ドラム式ショットブラスト機
- 1.51 ニューマチックハンマー
- 1.52 反射炉
- 1.53 反転排砂
- 1.54 プランジャースリーブ
- 1.55 プランジャーチップ
- 1.56 粉末成形プレス
- 1.57 ペリカン
- 1.58 マッチプレート
- 1.59 溶解炉
- 1.60 流動床
- 1.61 ラドル
- 1.62 リンクハウジング
- 1.63 ルツボ
- 1.64 ロータリープレス
- 1.65 ワイヤー放電加工機
▶︎【鋳造】65種類
「鋳造」とは、金属を熱で溶かし鋳型に流し込んで器物を作ること。
「設備」とは、建築物や車両・船舶などに備え付けられた機器のことや、その機器を設置するもの。
熱間静水圧プレス
熱間静水圧プレスとは、高圧容器を用いて、1000℃以上の高温・高圧下でアルゴン・窒素ガスなどを媒体にし、粉末を全方向からほぼ等しい圧力で圧縮成形するプレスのこと。
アンダーフィル
アンダーフィルとは、粉末成形プレスにおいて、ダイ内に充填された粉末が成形時に飛散しないよう油圧・高圧エアでダイを上昇させる機構のこと。
インペラショット機
インペラショット機とは、インペラと呼ばれる羽根車でショット粒を加速し吹付加工を行う方式のショット機のこと。
エアドロップハンマー
エアドロップハンマーとは、シリンダーの上下に圧縮空気を送り、ピストン下端のラムを径て、アンピルに打撃を与える構造のハンマーのこと。
エプロンコンベヤー式ショットブラスト機
エプロンコンベヤー式ショットブラスト機とは、製品をエプロンコンベヤーで撹拌しながら、インペラユニットよりショット粒を投射し、熱処理後の酸化スケールなどを除去する研掃装置のこと。
オーバーフィル
オーバーフィルとは、肉薄品の成形時に、粉末成形プレスにおいて、充填深さを深くすることで、充填重量を安定させる構構のこと。
ガス針
ガス針とは、鋳型内よりガス抜きを目的として使用される針のこと。金型鋳造で用いられる角ベントのこともいう。
カセット式スプレー
カセット式スプレーとは、ダイカストにおいて、金型に離型剤を吹付ける多数のノズルを移動式スプレー装置と組み合わせて集約し、ワンタッチ脱着を可能にしたユニットのこと。
鋳枠
鋳枠とは、砂型鋳造の造型時に一定の寸法で周囲を囲って鋳型を保持する枠のこと。
鏡板
鏡板とは、一般に丸ボイラーまたは、圧力容器の両端にある炉蓋の外面鉄板のこと。
型締力
型締力とは、ダイカストマシン、射出成形機などの金型を締めつける能力のこと。この型締力が高いほど投影面積の大きい製品の鋳造が可能になる。
ガッシング
ガッシングとは、砂鋳型を硬化させるため、鋳型中に反応性のガスを通過させること。
金枠
金枠とは、砂型造型で造型時に一定の寸法で周囲を囲って鋳型を保持する金属製の枠で、鋳型の変形を抑制する役目がある。
給湯機
給湯機とは、ダイカストマシン、重力鋳造機などで使用する、手許炉内の溶融金属を汲みあげ、鋳型内、プランジャースリーブ内に定量を自動的に供給する装置のこと。
キュポラ
キュポラとは、立型円筒状で、外側は鋼板、内部は耐火材でライニングしている鋳鉄溶解設備の一つ。
黒鉛ルツボ
黒鉛ルツボとは、合金を溶解あるいは保温するルツボの一種で、鉄ルツボに比べ耐熱性が優れている黒鉛製のもの。
混練機
混練機とは、鋳物砂に水、粘結剤などを加えて砂粒子の表面に粘結剤を均一に付着させる装置で、垂直軸回転型、水平軸回転型、ホイール型、容器回転型等などがある。
シェル砂再生炉
シェル砂再生炉とは、使用済みのシェル砂を加熱して表面の炭化分、未燃分を焼却する事で再生回収する炉のこと。
シェルマシン
シェルマシンとは、熱硬化性樹脂で被覆したシェル砂を用いて、鋳物の内面中空部を造るシェル中子を成形する機械のこと。
杓
杓とは、溶湯の成分調査の際に、取鍋または溶解炉から溶湯を採集するのに使う道具のこと。
射出シリンダー
射出シリンダーとは、筒状のプランジャースリーブ内の溶湯を金型内へ充填するため、プランジャーチップを押す油圧駆動のシリンダーのこと。
射出モニター
射出モニターとは、鋳造する製品の品質に及ぼす影響が大きい射出条件を計測。ダイカストでは射出速度・変位、鋳造圧力、昇圧時間など、その状態を管理する装置のこと。
シャットオフピン
シャットオフピンとは、ダイカスト・高圧鋳造法等で、製品の内部品質を高めるため、キャビティ内のガスを抜く一手法のこと。
集塵装置
集塵装置とは、排煙・処理ガス等からダストおよびミストなどを分離捕集する装置で、集塵効率が良く保全が容易なろ過式集塵装置が多い。
ショットブラスト
ショットブラストとは、ショットを空圧または遠心力にて加速し、これを加工面に衝突させて行う吹付加工の内で、鋳物の砂落し、鍛造品・切削品のバリ取り、など研掃作用を目的とする処理のこと。
真空溶解
真空溶解とは、ニッケル合金、チタン合金等、酸素や窒素との反応を防ぐために、真空雰囲気下で金属を溶解すること。
垂直割重力鋳造機
垂直割重力鋳造機とは、重力鋳造法で用いられる鋳造機のうち、金型を左右方向に開閉する機構を持ったもの。
水平割重力鋳造機
水平割重力鋳造機とは、金型上型開閉・製品押し出し・製品取り出し機構を持った重力鋳造法で用いられる非常にシンプルな鋳造機のこと。
スキミングボックス
スキミングボックスとは、二つの箱型をした絞り部と呼ばれる部分で連結した形を持つ、鋳造方案の名称の一つ。
スクレーパ
スクレーパとは、金枠や中子型に入った余分な鋳物砂をかき出したり、こすり出したりする装置のこと。
スクイズ
スクイズとは、生砂を用い鋳枠内の砂を圧縮する操作を行い、鋳型を造型する方法の一つ。
セグメントパターン
セグメントパターンとは、多種の模型を組合わせて同時造型する場合の個々の分割された模型のこと。
前炉
前炉とは、溶解炉からの出湯は一定時間毎の間欠方式が一般的だが、常に出湯できるように常時溶湯を蓄えている溜め枡用の保温炉のこと。
造型
造型とは、鋳型造型および中子造型を作ることの総称。
ダイカストマシン
ダイカストマシンとは、高速高圧力により、溶湯を金型内に射出し高精度な鋳物を短時間で鋳造する金型鋳造機の一種。
タイバーナット
タイバーナットとは、ダイカスト機、射出成形機、プレス機などのタイバーの両端に止めているナットのことで、締めたり緩めたりで型締め力を調整する。
タイバー間隔
タイバー間隔とは、ダイカスト機、射出成形機、プレス機などのタイバーとタイバーの内側の水平及び垂直寸法のこと。
タイバー抜き
タイバー抜きとは、ダイカストマシンなどにて、金型交換を容易におこなうため、油圧シリンダーで直接タイバーを引抜くこと。
ダイプレート
ダイプレートとは、ダイカストマシン、射出成形機などでの金型を取付ける板状の可動プレートや固定プレート部分のこと。
脱臭装置
脱臭装置とは、燃焼方式や吸着方式、湿式吸収方式などがあり、排煙などからにおいを除去する装置のこと。
タップ栓
タップ栓とは、溶解炉や保持炉などの炉底部に設けられた溶湯を出すためのタップホールを開閉する栓または装置のこと。
タワーメルター
タワーメルターとは、アルミニウムなどの非鉄金属を溶かすバーナー焚き溶解炉の一種で、溶湯を溜める保持室とが組み合された溶解炉のこと。
タンブラーブラスト機
タンブラーブラスト機とは、ショットブラストを行う装置の一種で、エプロン式とドラム式があり、一定容器内に被加工物を一度に多量に入れ処理するタイプのこと。
テーパーケース
テーパーケースとは、造型された鋳型が搬送中の衝撃や、注湯による熱衝撃で破壊するのを防ぐため耐久性を考慮された、鋳型へかぶせるアルミ合金などの金属製ケースのこと。
手許炉
手許炉とは、ダイカストマシンや重力鋳造機などに近接して設置され、炉内の溶融金属を一定の温度に保持する炉のこと。
低周波誘導炉
低周波誘導炉とは、交流電流を通し炉内の溶解材料に大きな誘導電流を発生させ、金属を溶解する炉の一種。
トグル機構
トグル機構とは、小さいシリンダー出力で、高出力を得るダイカストマシンなどの、型締めに使用される機構のこと。
取鍋
取鍋とは、溶融した金属を運搬するための耐火レンガを内張りし断熱保温する容器のこと。
トランジ
トランジとは、粉末をホッパーに供給するチューブ内に、回転するコイルスプリングを内蔵した粉末の搬送装置のこと。
ドラム式ショットブラスト機
ドラム式ショットブラスト機とは、熱処理後の酸化スケールなどを除去する投射室がドラム形状になっている装置のこと。
ニューマチックハンマー
ニューマチックハンマーとは、圧縮エアによりピストンを往復振動させ打撃力を連続して発生させるノックアウトマシンの打撃装置のこと。
反射炉
反射炉とは、鋳鉄・銅合金・軽合金の溶解に用いられる、炉の天井、炉壁の輻射熱を利用する燃料ガスの影響が少ない溶解炉のこと。
反転排砂
反転排砂とは、シェル砂が焼成する途中に金型を反転させ、未焼成部分の砂を排出、中空中子を造るためのシェルマシンの動作のこと。
プランジャースリーブ
プランジャースリーブとは、使用環境が厳しいダイカストマシンの射出部品で、内面をプランジャーチップが摺動する円筒形状のもの。
プランジャーチップ
プランジャーチップとは、ダイカストマシンの部品で、プランジャーロッド先端に取付け、キャビティ内に溶湯を送りこむが、使用環境が過酷なため、内部を水冷し過熱を防止している。
粉末成形プレス
粉末成形プレスとは、粉末を均一に圧縮成形するため、上ラムの動きに下ラム・粉箱の動きを同期させた粉末成形するためのプレスのこと。
ペリカン
ペリカンとは、アルミ鋳物の重力鋳造法で金型の湯口へ、一回分の注湯量を入れる傾動式皿形の器のこと。
マッチプレート
マッチプレートとは、一枚の定盤の表裏に一つの型で上型、下型の造型を可能とした砂型鋳造用の型の一種のこと。
溶解炉
溶解炉とは、金属を溶融するための加熱設備で、鋳鉄用はコークス燃料のキュポラ、電気を熱源とする低周波誘導炉、高周波誘導炉がある。
流動床
流動床とは、ノズルを多数個取り付けたプレート上に鋳物砂を投入し、ノズルから圧縮エアを送り込むと砂が流動する状態のこと。
ラドル
ラドルとは、溶融金属をすくいあげ、鋳型に供給する、給湯機に取付けて使用するひしゃくのこと。
リンクハウジング
リンクハウジングとは、四隅にタイバーがタイバーナットにより固定されている、ダイカストマシンなどの型締機構の一部のこと。
ルツボ
ルツボとは、合金を溶解したり保温するための耐火物製のつぼのこと。
ロータリープレス
ロータリープレスとは、回転するテーブル上に複数の上型・下型を取り付け、素材供給・加圧・製品取り出しが同時に行える高生産性プレスのこと。
ワイヤー放電加工機
ワイヤー放電加工機とは、連続して送られるワイヤーを電極として、二次元輪郭形状を放電加工するNC制御されている加工設備のこと。
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