金属加工の治具:プレス加工の用語と解説

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こんにちは。「EC生産委託先の品質改善」の山下裕司です。このページでは『金属加工の治具:プレス加工の用語と解説』をお伝えいたします。

  1. ▶︎【治具用語:プレス加工】96種類
    1. 当り付け
    2. 異形断面コイルばね
    3. 鋳込みフック
    4. 板厚出し
    5. 板厚調整
    6. 位置決めキー
    7. ウレタンゴムストリッパー
    8. ウレタンストックブロック
    9. ウレタンポンチストリッパー
    10. 上型
    11. エアヘッダーブラケット
    12. 追い込み
    13. 送り方向
    14. 送り抜き型
    15. 外形穴抜型
    16. ガイドポスト
    17. ガイドポストブッシュ
    18. ガイドローラー
    19. カスプ
    20. 型合わせ
    21. 型材質
    22. 型内近接スイッチ
    23. 型中心
    24. 型補正
    25. 型めっき
    26. 可動式リアゲージ
    27. カム強制戻し
    28. 管理面
    29. キッカー
    30. 基準合わせ穴
    31. 切刃合わせ
    32. クッションプレート
    33. クリアランス
    34. 傾斜軸加工
    35. 固定カム
    36. サイドピン
    37. 作業性修理
    38. サブリフター
    39. ジェックピン
    40. 下型
    41. シートワックス
    42. 絞型
    43. 絞ビード
    44. シャー角
    45. 受動カム
    46. 順送型
    47. 準管理面
    48. ショルダー式リテーナー
    49. しわ押え面
    50. シングルカム
    51. ストロークエンドパイプ
    52. スライドプレート
    53. スクラップカッター
    54. 製品案内カム
    55. センタリングキー溝
    56. 底づき
    57. ダイR肉盛り
    58. ダイス
    59. ダブルカム
    60. 段取ボス
    61. 肉盛
    62. 肉盛切刃
    63. 抜型
    64. ディスタンスプレート
    65. デフレクター
    66. 抜線
    67. パイプベンダー
    68. パッド
    69. パッドリング
    70. 抜刃
    71. パネル先行押えピン
    72. ハンガーボルト
    73. ヒールブロック
    74. プレス型
    75. ブランクホルダープレート
    76. フロントガイド
    77. べた当り
    78. ヘム刃
    79. ボール式パンチ
    80. ボール式リテーナー
    81. ポンチ
    82. ポンチライザー
    83. 曲型
    84. 曲刃
    85. ミスグリップチェックセット
    86. 焼入鋳鉄
    87. 歪取り型
    88. 寄型
    89. 寄カム
    90. 余肉
    91. リアシュート
    92. リアガイド
    93. リフター
    94. ロアブランクホルダー
    95. ロックビード
    96. ロータリーカム

▶︎【治具用語:プレス加工】96種類

「プレス加工」とは、上型下型が対となった金型の間に素材をはさみ、金型によって強い力を加えることで、素材を工具の形に塑性加工すること。一般には対となった工具のことを金型、加圧する機械のことをプレス機械と呼ぶ。

「治具」とは、加工や組立ての際、部品や工具の作業位置を指示・誘導するために用いる器具の総称。日刊工業新聞社刊「機械用語辞典」によると、治具(冶具)は当て字と説明されている。 

当り付け

当り付けとは、パネルと型の合いを調査後、必要な部位に当りがつくよう型を調整する作業のこと。

異形断面コイルばね

異形断面コイルばねとは、パッドの払い力用、寄カムの戻し用などに使用する、矩形の断面をした圧縮形コイルばねのこと。

鋳込みフック

鋳込みフックとは、運搬時の安全性向上が目的で、鋳造の段階でプレス型に直接鋳込む吊り具のこと。

板厚出し

板厚出しとは、プレス加工で製品を造り込むために必要な、ポンチとダイスの間の製品板厚に相当する隙間を造り込む作業のこと。

板厚調整

板厚調整とは、面ひずみ、シャクレなどの不具合解消のため、ポンチ、ダイス間のクリアランスを調整して、面圧を調整する作業のこと。

位置決めキー

位置決めキーとは、固定側キー溝へボルトにて締付けて位置決めする、プレス型における型部品間の位置決めに使用する部品のこと。

ウレタンゴムストリッパー

ウレタンゴムストリッパーとは、プレス型ではパッド力発生装置・型保管時のバランサー用に使用されるポリエーテル系やポリエステル系ウレタンゴムの弾性体のこと。

ウレタンストックブロック

ウレタンストックブロックとは、プレスの上型と下型との間に設置し、保管時に切刃や穴抜ポンチなどの欠損を防止する弾性力に優れた円柱状のウレタンのこと。

ウレタンポンチストリッパー

ウレタンポンチストリッパーとは、プレス加工でウレタンの弾性を利用して、穴抜ポンチに食いつく材料を取り除くための型部品のこと。

上型

上型とは、被加工物をプレス加工するのに必要な曲刃、切刃が先端に取付けてあるプレス型のこと。

エアヘッダーブラケット

エアヘッダーブラケットとは、プレス機械側から供給される高圧エアを、下型に取付る吸気と排気のニップルで、ナイロンチューブでシリンダーまで配管し、型に供給するための結合具のこと。

追い込み

追い込みとは、しわ対策の一つで、プレス機械の設定高さを型高さより0.1mm〜3.0mm程度低く設定し押圧力を増大させる。

送り方向

送り方向とは、素材および加工パネルを送る方向のこと。

送り抜き型

送り抜き型とは、歩留まり向上のための専用素材抜型のこと。

外形穴抜型

外形穴抜型とは、外周を狙った形状に切断するとともに、穴抜き及び重量軽減の為の不要部の形状抜きを行う切断型のこと。

ガイドポスト

ガイドポストとは、プレス金型で上下型の芯合せに用いられ、精密にガイドする4本のポストのこと。

ガイドポストブッシュ

ガイドポストブッシュとは、プレス金型の上下型の芯合せに用いられる摺動部品のこと。

ガイドローラー

ガイドローラーとは、鋼材ベースの上にローラーを取り付け、プレス型にて平板などの材料案内に用いる。

カスプ

カスプとは、ボールエンドミルカッターなど先端の丸い刃具などで面を加工したとき、加工面の境界にできる先のとがった山のこと。

型合わせ

型合わせとは、ポンチを基準に金型の製品形状部分の、凸型と凹型を合わせ、ポンチとダイスのクリアランスを、手仕上げで研削調整する作業のこと。

型材質

型材質とは、耐摩耗性や切削のしやすさなどを考慮された金型を構成する部品の材質のこと。

型内近接スイッチ

型内近接スイッチとは、製品がプレス型内に正しくセットされているかどうか検出するためのスイッチのこと。

型中心

型中心とは、プレス型設計に際して、位置関係を明確にする、ほぼ型の中心付近に引かれる基準線のこと。

型補正

型補正とは、プレス型の製作精度不足を修正する作業と、スプリングバックなどの加工後の変形により製品精度不良の場合の調整する作業がある。

型めっき

型めっきとは、プレス加工における押キズ・スリキズ・カジリ・ブツ・割れ対策のため、耐摩耗性が優れる硬質クロムなどを型に施すめっきのこと。

可動式リアゲージ

可動式リアゲージとは、パネルを型外へ取出す際、エアシリンダーなどで上下方向に動かし干渉させないことができるゲージのこと。

カム強制戻し

カム強制戻しとは、戻し力がスプリングなどだけでは不足の場合、固定カムの上昇運動をカム方向運動に変え、受動カムを強制的に初期位置に戻す装置のこと。

管理面

管理面とは、プレス型の絞成形型で、材料流入をコントロールするしわ押え面のビードより内側の面のこと。

キッカー

キッカーとは、プレス成形後、型内から製品を取出す、ガイド付キッカーとシングルキッカーなどの装置のこと。

基準合わせ穴

基準合わせ穴とは、金型製作時の製品面加工の基準のことで、パネル精度測定の際の基準で、金型製作工程で統一した基準を用いること金型生産準備の効率化が図れる。

切刃合わせ

切刃合わせとは、パネルを切れ味良く切断するため、ポンチ側の下切刃とダイス側の上切刃の間のクリアランスを造り込む作業のこと。

クッションプレート

クッションプレートとは、機械ピンと型ピンの間に設けて機械クッションを用いる型で、機械側ピンのクッション力を型側のピンに伝達するためのプレートのことで、プレス成形上バランスの良い位置に型ピンを配置できる。

クリアランス

クリアランスとは、しごき加工・切断加工・面ひずみ対策などで、設定された隙間を造り込むポンチとダイスの隙間のこと。

傾斜軸加工

傾斜軸加工とは、カッターをパネルに対し、任意の角度に傾斜させ加工する方法のこと。

固定カム

固定カムとは、プレス機械の下向き力から受動カムと摺動して、横方向の分力を発生させる部品のこと。

サイドピン

サイドピンとは、プレスの上型パッドストロークの制限やパッドを上型内に保持する、上型本体側面より差し込んだピンのこと。

作業性修理

作業性修理とは、プレス型での通常生産がスムーズに行えるよう、型機能上の不具合を修理することをいう。

サブリフター

サブリフターとは、フランジ部を曲げ加工後に、数ヵ所を持ち上げ、大物パネルの喰いつきを強制的にはがす製品持ち上げの補助装置のこと。

ジェックピン

ジェックピンとは、ばねの力でプランジャーを押し出す機構を持つ、スクラップの払い、パネルのリフトアップなどに利用するプレス型の部品のこと。

下型

下型とは、被加工物をはさむ下側のプレス型のことで、プレス機械のボルスターに締付け固定される。

シートワックス

シートワックスとは、プレスする鉄板の厚さ分を補正するために使用する、厚さが一定で柔かい材料でできているワックスを板状にしたもの。

絞型

絞型とは、平らな鋼板を上型と下型で押さえ、ポンチで引っ張ることで素材の流入を利用して形状成形する型のこと。

絞ビード

絞ビードとは、流入量の調整により、しわ、面歪の防止などの理由により、付加張力により材料流入をコントロールするため、プレス絞型のしわ押え面に設ける凹凸形状のこと。

シャー角

シャー角とは、プレス打抜型のせん断荷重を小さくするため、切刃の刃先につける角度のことで、騒音を減少させる効果もある。

受動カム

受動カムとは、パネルを切断加工、穴抜加工、曲げ加工する寄カムを構成する部品のこと。

順送型

順送型とは、多工程を一つの型に組込んだ、しわ押えのない比較的簡単なプレス型の1つ。

準管理面

準管理面とは、絞型のビードより外側のしわ押さえ面のこと。

ショルダー式リテーナー

ショルダー式リテーナーとは、プレス型に使用するツバをリテーナーの座にはめ込みパンチを保持具の一つ。

しわ押え面

しわ押え面とは、プレス品質の良否を大きく左右する、絞プレス成形過程で上型と下型とで拘束する平坦な素材の外周部のこと。

シングルカム

シングルカムとは、寄抜、寄穴抜加工で使われる、固定カムの上下運動により、単数の受動カムが作動するカム機構のこと。

ストロークエンドパイプ

ストロークエンドパイプとは、絞型を除くプレス型に取付られているプレス型で上型のストローク下死点を確認するパイプ状の型部品のこと。

スライドプレート

スライドプレートとは、プレス型を滑らせながら動かす摺動部分に用いる平らな板材のこと。

スクラップカッター

スクラップカッターとは、成形パネルを切断する時生じるパネル不要部のスクラップ処理をするため、適当な長さにスクラップを切り刻む切刃のこと。

製品案内カム

製品案内カムとは、プレス型内に投入されたパネル姿勢を加工開始前に固定するためのダブルカムの中の受動カムのこと。

センタリングキー溝

センタリングキー溝とは、プレス機械中心を型中心の位置にそろえて固定するために、定盤のプレス型に設けられた溝のこと。

底づき

底づきとは、曲工程でパッド内のウレタンゴム・コイルスプリングの加工力不足を補うため、上型とパッドの底を当てて加工力を増す方法のこと。

ダイR肉盛り

ダイR肉盛りとは、プレス加工時、素材との摩擦が大きい金型角部に、かじり・摩耗防止のため施す、クロムなどを溶接する硬化肉盛りのこと。

ダイス

ダイスとは、プレス型におけるポンチの相手部品で、成形加工や抜き加工をする型部品のこと。

ダブルカム

ダブルカムとは、寄曲加工に使用され負角部分の成形を可能にする、たがいに異なる2つの運動の向きをする1組の受動カムで構成されている。

段取ボス

段取ボスとは、金型加工の仮基準となる金型曲面に取り付ける段取り用の余肉形状のこと。

肉盛

肉盛とは、アーク溶接やガス溶接などで型の欠損部分や摩擦部分を修復する方法の一つ。

肉盛切刃

肉盛切刃とは、抜き加工を行う型の母材である鋳鉄にクロム鋼を溶接し硬度を上げて切刃化したもの。

抜型

抜型とは、上下切刃によるせん断により、素材を切断する型のこと。

ディスタンスプレート

ディスタンスプレートとは、パネルにかかる加圧力を安定させるため、プレス型の上・下型に数個取り付けられた、成形部のクリアランスを一定にするためのプレートのこと。

デフレクター

デフレクターとは、パネル投入時、型内装置にひっかからないようにする補助装置のこと。

抜線

抜線とは、プレス加工でパネルを切断する線のこと。

パイプベンダー

パイプベンダーとは、引き曲げ、軸押し曲げ、浮動拡管曲げなど、金属パイプを曲げるための加工設備のこと。

パッド

パッドとは、抜き型や曲げ型で、プレス加工時パネルがズレないように押さえたりするため、ウレタン、コイルスプリング、ガススプリングなどが製品押えなど型を構成する部品のこと。

パッドリング

パッドリングとは、パッドを保持しながら抜き加工や曲げ加工などを行うための構造物のこと。

抜刃

抜刃とは、穴抜ポンチ、ダイなど、せん断加工を行う刃具のこと。

パネル先行押えピン

パネル先行押えピンとは、プレス成形でパネルの位置ずれ防止のため、上型が下降するよりも先に、パネルを押える自重式とばね式の型部品のこと。

ハンガーボルト

ハンガーボルトとは、上吊りカムなどの落下防止などで使われる、スリーブを介することでボルトにテンションを与え緩みにくくしている。

ヒールブロック

ヒールブロックとは、上下型を案内する型ガイドの一種のことで、上下型の位置ズレ防止の機能を持つ。

プレス型

プレス型とは、ポンチとダイスにより、板材料などを必要形状に加工するための工具のことで、成形型(絞り型・曲型など)と切断型(外形抜型、穴抜型など)がある。

ブランクホルダープレート

ブランクホルダープレートとは、プレス力を効果的に、アッパーブランクホルダーに伝達する目的で、プレス機械のアウタースライドと、アッパーブランクホルダーの間に位置する部品のこと。

フロントガイド

フロントガイドとは、プレス型の材料の送り込まれる側に付けられる、熱処理、めっき処置されたガイド治具のこと。

べた当り

べた当りとは、ポンチとダイスを、「0」合わせする研削調整作業のこと。

ヘム刃

ヘミング刃とは、ヘミングにおいて、アウターパネルのフランジ曲げする刃のこと。

ボール式パンチ

ボール式パンチとは、プレス型に使用する穴抜パンチのこと。パンチをプレス型に固定するリテーナーがプレス型に取付けられたままなので、簡単に引き抜くことができる。

ボール式リテーナー

ボール式リテーナーとは、プレス型に使用する穴抜パンチの保持具の一つで、パンチ交換が容易になる。

ポンチ

ポンチとは、絞り用プレス金型の場合、プレス用素板の形状を変形させる雄型のこと。

ポンチライザー

ポンチライザーとは、絞り加工用のポンチをプレス機械のインナースライドに取り付ける補高台のこと。

曲型

曲型とは、材料を塑性変形させて必要形状を作りだす、絞加工、抜加工後に、正規の形状にする型のこと。

曲刃

曲刃とは、パネルの曲加工を行うプレス型のポンチやダイに取り付けられる、熱処理やTD処理などを受けた工具鋼刃具のこと。

ミスグリップチェックセット

ミスグリップチェックセットとは、トラスファプレスで製品を送り爪のフィンガーで搬送する場合、型へのセット確認やクランプ確認を検出するリミットスイッチを内蔵した検出器のこと。

焼入鋳鉄

焼入鋳鉄とは、黒鉛鋳鉄に、モリブデン、銅、ニッケル等を添加し、火炎焼入にて、HRC53前後の硬度にした鉄炭素系合金のこと。

歪取り型

歪取り型とは、絞成形、曲成形された加工物に働く弾性変形、つまりスプリングバックを矯正するための型のこと。

寄型

寄型とは、プレス機械の上下運動を、カムを介して水平や斜めの方向の運動に変換し加工するプレス型のこと。

寄カム

寄カムとは、シングルカム、ダブルカムとあり、プレス機械のラムの下向加圧力を横向加圧力に変える機構のこと。

余肉

余肉とは、割れ・しわ・ショックラインなどの成形不良を回避するため、絞り成形で製品としわ押え面との間を埋めるダイフェースの部分のこと。

リアシュート

リアシュートとは、プレス加工完了したパネルを取出す際に設備側搬送装置までの間パネルを受け、ローラーキャリヤーを用い滑らすための付属装置のこと。

リアガイド

リアガイドとは、プレス型内の材料の位置決めを行う、製品の送り方向に対してリア側に取付けられるゲージのこと。

リフター

リフターとは、プレス加工された製品を下型より所定の位置に持ち上げる、プッシュピン方式、エア・シリンダー方式、クッション方式などの装置のこと。

ロアブランクホルダー

ロアブランクホルダーとは、プレス機械のボルスターに固定されアッパーブランクホルダーとの間にプレス用素板をはさみ、しわ押え作用を生じさせるダブルアクション絞型の構成部品のこと。

ロックビード

ロックビードとは、材料歩留りに有利になる、絞りビードの一つ。材料流入の少ない張出し成形に近い絞加工に適用される。

ロータリーカム

ロータリーカムとは、加工後のパネルを取り外すため、円運動する親カムのこと。

 

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