こんにちは。「見せれば売れる会社事典」の(株)Happy Make Project 山下裕司です。
今日は、僕の人生を愉しむツールの一つであるテナーサックス(tenor saxophone)について書こうと思います。僕は39歳からテナーサックスを始めて、3年半が経ちます。中学や高校で言えば、入学して卒業している期間です。早いですね。気が付けば、こんなにも一緒にいたんですね。
僕が、テナーサックスを始めた理由は、テナー・サックス界の神といわれる『ジョン・コルトレーン』や『ソニー・ロリンズ』に憧れてとか、ビッグコミック(小学館)で連載されていたジャズを題材した作品『BLUE GIANT(ブルージャイアント)』の主人公である宮本大に触発されたという訳ではないんです。小さな頃からあの音色に憧れていて「いつかはやりたい、、、」と思っていたわけでもありません。
ある日、仲間のやっているビッグバンドを見て、「カッコいい!!テナーサックスをやりたい!!」と衝撃が走ったんです。楽譜も読めない、サックスなんて触るの初めて。そんな状態でしたが、とにかく始めました。上手くなりたいんだけれど、楽譜通りに演奏することを上達するのではなく『音楽を愉しむ!』ということを誰よりもやりたいと思ったんです。
こうやって僕はテナーサックスを始めて、人生が驚くほど変わりました。今日は、我が相棒のテナーサックスで人生と歩んだ日々をご紹介します。
『世界一音楽を愉しむ!』テナーサクソフォン奏者 山下裕司
今まで、いろんな公演にテナーサックスで参加してきました!
①:EXPLORERS CLUB 5周年パーティー公演 2016(ロックハート城) |
②:ASFIJ 2nd CHARITY GALA PARTY 2017(グランドハイアット東京) | ③:アミチエ チャリティ コンサート2017 in Tokyo(サントリーホール) |
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④:EXPLORERS CLUB 6周年記念パーティー公演 2017(ロックハート城) |
⑤:BAL ROUGE 2017 GATSBY公演(東京都港区六本木) |
⑥:アミチエ チャリティー ガラパーティー2018(Hôtel Hermitage Monte-Carlo) |
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⑦:ASFIJ 3nd CHARITY GALA PARTY 2018(グランドハイアット東京) |
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相棒のテナーサックスといろんな冒険してきました!
①:海と音楽で遊ぶ。クルーザー船上SAX演奏会 |
②:購入20日後。イタリアンBARでSAX、チェロ&バイオ |
③:次の1ヶ月後公園に向けて練習 |
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④:ロックハート城での公演!全力演奏 |
⑤:地元の音楽演奏会でソロ演奏 |
⑥:大正8年建築の煉瓦造りの旧古河鉱業若松ビルで演奏会 |
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⑦:親子でサクソフォン。お互いの講演会に向けて練習 |
⑧:公演に向けて練習の日々 |
⑨:カラフルファッションで日々練習(笑) |
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⑩:聖地サントリーホールでの演奏会 |
⑪:サントリーホールの踊り場で |
⑫:BAL ROUGE 2017 GATSBY公演 |
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⑬:BAL ROUGE 2017 GATSBY公演前の準備中 |
⑭:Hôtel Hermitage Monte-Carlo公演に向けてニースでの練習中 |
⑮:絶景のフランス ヴィルフランシュ シュル メールで練習 |
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⑯:Hôtel Hermitage Monte-Carlo公演本番直前 |
⑰:サックス日々の練習中 |
⑱:演奏直後、グランドハイアット東京のステージからの一枚 |
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⑲:クルーザー船上パーティーで演奏 |
⑳:未来へ向けて日々練習 |
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こんな感じで個人で練習しました!(購入して2ヶ月目の練習動画)
↑中心のボタンを押すと再生(3分42秒)↑
(音が出るので、ご注意ください)
相棒のサックスとはどんな楽器なのか?説明します。
サクソフォンとは?
サックス(サクソフォン)は、1840年頃にベルギーの管楽器製作者アントワーヌ・ジョゼフ・アドルフ・サックスによって考案。26歳くらいの頃。父のシャルル・ジョセフはホルンの設計に功績。ベルギーの首都であるブリュッセルで楽器製作を学ぶ。1840年代は、ベートーヴェン、リスト、ワーグナーらがすでに活躍している時代。1842年に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団設立されている。
サックスの生まれた理由
サクソフォーンを発明するにいたった理由は諸説があるが、軍楽隊の楽器編成の中で手薄な中音域を補う楽器、あるいは金管楽器と、旋律楽器であるクラリネットの橋渡しをする楽器を作ろうとしていた、というもの。
軍楽隊とは、軍隊に属する楽隊で、士気の鼓舞、軍隊の広報、および国家的行事の儀典用音楽の演奏を主な目的としている。17世紀以降、ヨーロッパでは軍楽隊の整備が急速に進展した。フランス絶対王政時代のルイ14世は、17世紀末に本格的なオーボエ=バンドを編成。この辺りから、隊列行進がおこなわれるようになり、こののち行進曲の需要が高まった。
また、軍楽隊のみならず、一般の人びとによっても儀式、祝祭、宴会などで編成されることとなった。
サックスの構造
①:マウスピース+リード
リードは、マウスピースを開閉する空気弁の役割で、 人間で例えるなら声帯。
高い音→リードの振動数が多い
低い音→リードの振動数が少ない
音色や吹奏感を決める上で最大に影響を及ぼす。
②:ネック(吹込管)
③:本体(1番管・2番管・ベル)
サックスの素材
サックス本体の厚みは0.7~0.8 mmと薄く、真鍮(銅と亜鉛との合金)で作られている。真鍮とは、銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のもので黄銅ともいう。この真鍮は、適度な強度、素材が破断せずに柔軟に変形する限界が高い展延性を持つ扱いやすい合金として、力を加えて塑性変形(永久変形)させる冷間加工性が良好で、曲げたり絞ったりするのに適していて、メッキの付着率もいいことから使用されている。
サックスなどの金管楽器に多く採用されていて、1948年〜現在まで日本の五円硬貨の素材としても使われている。JISでは銅合金としてC2600:七三黄銅(イエローブラス)銅が70%亜鉛が30%のもの。亜鉛の割合が増すごとに硬度を増すが、同時に脆さも増すため、45%以上では実用に耐えない。
マウスピースの素材
●【エボナイト】
エボナイトは、音質を損なわずに水分にも強く、欠かせない素材。耐候性、耐酸性、耐アルカリ性にすぐれ、また材料が持つ変形や破壊に対する抵抗力である機械的強度が強く、伸び率が3%程度と弾性が少なく非常に硬い。ボウリング球、高級万年筆の軸、サクソフォーンやクラリネットのマウスピースに用いられている。
開発者はチャールズ・グッドイヤー。アメリカ合衆国の発明家。1839年に開発。タイヤメーカーのグッドイヤー社は彼にちなんで命名。グッドイヤー本人や一族と、法的・資本的な関係はない。
エボナイトは、パラゴムノキの樹液(ラテックス)などに有機酸を加えて凝固させ、乾燥した生ゴムに30〜40%硫黄を混ぜ合わせた上で加熱する、加硫を長時間させて硬化させたもの。この化学反応を経て、強靱な弾性と安定した耐熱性を持つ。
高価で成形が難しいエボナイトでマウスピースを作るのは、セルマー、ヴァンドレン、ヤナギサワ、 ヤマハのカスタムタイプなど少ない。
例えば、Selmerのマウスピースは、職人が丸棒のエボナイトから旋盤でマウスピースの形まで削り出し、フェイシングの最終的な調整はダイヤモンドカッターで仕上げする手作り製作。そのため個体差が大きく選定の際は試し吹きが必要。テーブルは、1センチの1万分の1の精度で精密さを保つため磨くことはない。
●【フェノール樹脂】
フェノール樹脂(ベークライト)は、フェノールとホルムアルデヒドを原料とした熱硬化性樹脂の一つ。世界で初めて植物以外の原料で、人工的に合成されたプラスチック。開発者は、レオ・ヘンドリック・ベークランド。アメリカ合衆国の化学者。1907年に開発。
鋳型に溶けたプラスティックを流し込んで形成するため、均一で大量の生産が可能である。
リードの素材
●【木製リード】
サックスは一枚リード。木管楽器のリードで使われるイネ科ヨシ属の多年草の葦(あし)。葦は、温帯・熱帯の湿地帯に分布し、地中海沿岸のフランスのヴァール地方で採れた葦が最上と言われている。葦が収穫できるまで2〜4年かかり、竹のように垂直になる茎は2〜6mの高さに地下茎は一年に約5m伸びる。
葦の収穫は、樹液の動きが完全に停止している夜行われ、繊維を破壊しない特別な大はさみで職人が手で刈り取りを行う。その後皮をむき、約180cmの長さにカット。天日干しを行い黄金色にし、その後2年間乾燥させる。加工は、ダイヤモンドカッターなどで、表裏面をカット・研磨し成型、その全てのリードはデジタルの計測器で強度測定しリードが完成。
●【シリコン製リード】
オリエンティッド・ポリマーなどの素材を用いて、ミクロン単位で機械加工するため、ばらつきが少なく品質は安定している。また、耐久性が優れている。
サックスの種類
サックスは、ソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バスと音域によって6つの種類。
●【ソプラニーノ (sopranino saxophone)】
調性は変ホ(E♭)調で、実音は記譜より短3度高い。演奏される機会は少ないが、手が小さな子供が手に取る場合もある。
●【ソプラノ (soprano saxophone)】
調性はアルトよりも完全5度高い変ロ(B♭)調で、実音は記譜より長2度低い。ソプラノサックスの魅力として、トランペットのような力強い音色を出せる上、ヴァイオリンのような繊細な音色まで幅広い表現力を持った楽器ということが大きな魅力です。サックスの中では一番の高音を誇るソプラノサックスは、初心者には扱いが難しいという特徴もある。ソプラノサックス奏者として有名なのが、スムーズジャズやフュージョンの分野で活躍するケニー・Gではないでしょうか。
●【アルト (alto saxophone)】
調性は変ホ(E♭)調で、実音は記譜より長6度低い。アルトサックスの魅力としては、ポップスやジャズ演奏の時は、絶対になくてはならない楽器ですし、音色の変化や色彩を作る魅力もあります。また、細かいパッセージも得意なので大活躍してくれる魅力があります。サックスの中では一番ポピュラーなサックスで、初心者にも音が出しやすいという特徴もある。
●【テナー (tenor saxophone)】
調性はアルトよりも完全4度低い変ロ(B♭)調で実音は記譜より1オクターヴと長2度低い。テナーサックスの魅力として、男性的な太く優しい音が出せる楽器なので、ジャズではアルトサックスよりテナーサックスを重宝されることがあります。また、映画「スウィングガールズ」主演の上野樹里さんが演奏したことでも有名でした。アルトサックスと東洋、サックスの中では一番ポピュラーなサックスで、初心者にも音が出しやすいという特徴もある。
●【バリトン (bari(y)tone saxophone)】
調性は変ホ(E♭)調で、実音は記譜より1オクターヴと長6度低く、アルトよりも1オクターヴ低い。バリトンサックスの魅力としては、ベースラインとメロディを違和感なく行き来できるのが、他の楽器にはない大きな魅力であり、弦楽器のチェロに匹敵する存在になります。バリトンサックスは、低音が大きな特徴で、パワーが大きく迫力があったり、他の楽器の音色と合わさることで、単独では出せない深みのある低音を生み出す大きな魅力があります。
●【バス (bass saxophone)】
調性はテナーよりも1オクターヴ低い変ロ(B♭)調。
サックス製造メーカー
●【ヘンリー・セルマー・パリ(SELMER)】
1885年に創業のフランスの楽器メーカーで、サクソフォーンの製造評価は世界的に高いメーカー。
●【柳澤管楽器(YANAGISAWA)】
1893年(明治29年)創業で、日本のサクソフォーン専門の製造メーカー。世界的にも評価が高い。
●【ヤマハ(YAMAHA)】
東証一部上場の楽器・半導体・音響機器・スポーツ用品・自動車部品製造発売などを手がける世界最大の総合楽器メーカーで100種類以上もの多岐に渡る楽器を生産している。
●【Sahduoo Saxophone Manufacturing】
1965年に設立で、台湾台中にあるサクソフォンとマウスピースメーカー。
最後に
この3年半の間、相棒のテナーサックス(tenor saxophone)と人生を歩んで来ました。サックスのおかげで人生が大きく変わりました。楽譜も読めず、楽器を演奏した記憶も小学校の「たてぶえリコーダー」くらいの経験しかありませんでしたが、今までやったことのないテナーサックスにチャレンジすることで、聖地と言われるサントリーホールで演奏できたり、ロックハート城と言われる古城での演奏や、世界中の大富豪が集まるモナコ公国の最高級五つ星ホテル「 Hôtel Hermitage Monte-Carlo 」で演奏できました。
今までやってきたことの延長線で生きてきても、こんな経験は絶対にできなかったでしょう。全く未知の分野でチャレンジしたからこそ、自分の全く知らない領域に踏み込むことができ、人としての幅が広がったんだと思います。
仕事だけ頑張っても、予定した作業は進むかもしれませんが、ブレイクスルーするのは非常に難しいでしょう。だって、今までの考え方のままな訳ですから。「結果を変えたいなら、思考と行動を変えろ!」とはよく言われますが、なかなか実行できる人はいないのではないのでしょうか?だって、全く未知のことやるのは大変ですから。
だからこそ、人生をもっと愉しむために真剣に遊びませんか?
ジョン・コルトレーンのように演奏したい!!
こんな演奏できたら、こんな演奏できるような人として生きたら、人生愉しくなると思いません?
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