ディンギーヨットでカタリーナ海峡横断達成!

「背負うものの大きさに比例して、男はカッコ良くなる。」だったら、俺はいろんなものを背負って生きていこうじゃないか!

今回、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスとサンタカタリナ島の間にあるカタリーナ海峡を、エンジンの付いてない3人乗りの小型ディンギーヨットで、横断チャレンジに行ってきた、世界を冒険するマーケター山下裕司です。

ディンギーヨットでカタリーナ海峡横断

カタリーナ海峡横断に向けロサンゼルスへ出発

私の人生で、カタリーナ海峡をヨットで横断するなんて全く必要ない。渡らなかったからといって、自分が明日死ぬ訳でもない。だったら、なぜ、お金や時間、そして命をかけてまで、わざわざ渡る必要があのか?

自分を変革させ、どんなときでも世界基準で人生を美しく愉しみ尽くす!そして、その姿を魅せることをもって「誰かの生きる活力」となるためである。チーム結成から二ヶ月経ち、当初は6人だったメンバーも最終的には3人まで先行で絞られた。しかも、この三人はヨットに乗り始めて、まだ数ヶ月のメンバー。

ヨット業界の関係者でなくても無謀とも思える、この海峡横断を、冒険に変えるためには、思考も人生も、一気に丸っと変えなければならない。私は、今回サポートとして、カタリーナ海峡雨弾チームに携わっていますので、チーム結成時からその全ての準備や段取りを今日まで一緒に進めてきた。彼ら三人のメンバーは、もはや無謀でエイや!的な無鉄砲な人間ではない。間違いなく人生を、自分の為以外の、仲間のために渡る冒険者として、今チャレンジしようとしているのだ!

カタリーナ海峡とは何?

カタリナ海峡とは、世界で最も危険な7つの海峡「オーシャンズセブン(Ocean’s Seven、Oceans Seven)」の一つであり、サンタカタリナ島とカリフォルニア州ロサンゼルスの間にまたがる海峡である。まずサンタカタリナ島は、アメリカ合衆国カリフォルニア州南部の島であり、1547年ポルトガルの航海士フアン・ロドリゲス・カブリロが発見した島である。また、往年の銀幕スターが集ったかつての隠れた「地上の楽園」と避暑地としても知られる島なのだ。

ロサンゼルスは、アメリカ合衆国カリフォルニア州、南カリフォルニアにある世界的な大都市で、アメリカの映画産業やテレビ産業の中心地。映画の都ハリウッドや、高級ブランドショップストリートのロデオドライブやハリウッドセレブなど多くの邸宅が立ち並ぶ全米有数の高級住宅地のビバリーヒルズ、サンタモニカのビーチなどが有名である。

カタリーナ海峡横断の航路とルールついて

今回のカタリーナ海峡横断の日程は、5/10〜5/13の三日間がヨットでの海峡横断アタック予定日。出発するスタート地点は、カタリーナ島の最西端のウエストサイドで、ゴール地点は、大陸側のランチョ・パロス・ペルデス湾を目指す。

航行距離は、最短で約33km。ヨットは、風向きや潮の流れによって、真っ直ぐに進むことはできないため、航行距離はそれより伸びる。40kmは超えてるはずである。総航海時間は7〜8時間を想定。

現地での日の出はAM5:56。日の入はPM19:44。サポートチームのスティーブンからは、18:00にはセーリングを中止する、と言われている。何ごともなければ、18:00には十分間に合うと考えているが、トラブルなどが起こった場合、すみやかに対処できなければ日没タイムアウトもありえるのだ。もちろんそうはさせないが。

また、当日の朝、風が強すぎたり、逆に弱すぎたりしたときは出航を停止する可能性がある。その判断は、現地時間の11:00amをデッドラインとする。

ロサンゼルス国際空港到着後、すぐにゴール地点の視察!!

5/10(木)は、成田空港(NRT)から約12時間かけ、ロサンゼルス国際空港(LAX)へ到着。空港で仲間と合流し、レンタカーで、そのままゴール地点が一望できるポイント・ファーミン・パークへ移動を開始。

ロサンゼルス国際空港(LAX)を出発し、ハイウェイに乗り、カーソン Carsonを通り抜け、太平洋戦艦センターで戦艦アイオワを見ながら、サン・ペドロの港に囲まれ海を感じながら、約40分くらいでポイント・ファーミン・パークへ到着。

そして高台からカタリーナ海峡のゴール付近の海を現地確認し、ゴール地点の最終決定することにした。ビーチに着岸するか、マリーナ・デル・レイやロングビーチにするか、様々なアイデアが出たが、安全と時間的なことを考慮し、やはりゴール地点は、ランチョ・パロス・ペルデス湾にすることに決定。

この写真は、ポイント・ファーミン・パークから見た、サンタカタリーナ島。この日は、島が見えなかったが、このカタリーナ海峡を渡ると思うと、期待と恐怖と胸の高まりが止まらない。さあ、いざ勝負だ!!

いよいよ明日!カタリーナ海峡横断!トゥー・ハーバーズにて

5/11:フィッシャーマンズ・ビレッジから出発

さあ、いよいよカタリーナ海峡横断を明日に控え、この日はカタリーナ海峡横断に向けて、スタート地点であるサンタカタリーナ島へ向かう。

サンタカタリーナ島へは、サポート艇をお願いしているスティーブンの所有するクルーザー「ラビアンローズ(La vie en rose)」で向かうため、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるマリナ・デル・レイのボートクラブ「フィッシャーマンズ・ビレッジ(Fisherman’s Village)」で待ち合わせ。

このマリーナ・デル・レイ(Marina Del Rey)は、ロサンゼルスに住むセレブやハリウッドスターなどがバケーションに訪れる、スペイン語で“王様の海”と意味する約5000艇のヨットが停泊している世界最大のマリーナである。しかし、このサポート艇の名前「ラビアンローズ」ってよくないだろうか?バラ色の人生!このサポート艇の名前を見た瞬間、このカタリーナ海峡横断の冒険は成功しかない!と確信したのである。

そして、このラビアンローズに、我々が乗る木製の小型ディンギーヨット「Lido14」を積んで、サンタカタリーナ島のトゥー・ハーバーズ(Two Harbors)へ移動。僕らは、クルーザーのラグジュアリーな空間の中で、2時間ほど作戦会議をしながらサンタカタリーナ島へ向かいった。

サンタカタリーナ島のトゥー・ハーバーズに到着

2時間ほどで、サンタカタリーナ島のトゥー・ハーバーズに到着。周りには20艇くらいのクルーザーがいる。まずは、碇を降ろして位置を固定し、積んでいるディンギーヨットLido14を降ろし艤装とヨットの確認である。

このLido14は、14フィートで少し小さめのヨットで、さらにいつも乗っているヤマハシカーラとかと違って、すごく特殊な作りをしている。そのためクレーンの降ろし作業から艤装までの全ての作業をしてもらうために、ロサンゼルスから専門家に来てもらった。

しかし、トゥー・ハーバーズは曇ってて寒く16℃くらいの気温で、クック海峡横断のときと同じくらいであった。この時は小雨が降っていて、風もほとんどないので霧がかかり沖の方が見えない状況であった。

サポート艇の「ラビアンローズ(La vie en rose)」からディンギーヨットを下ろし、ディンギーヨットの操作性や艤装の最終確認を行い、連絡用のトランシーバーや 撮影用のGoProの設置位置などの確認とともに、航路確認、沈したときの復帰手順などの最終確認を行った。

しっかりと準備を行った後は、サポート艇のキャビンで静かな時間を過ごし、何のためにカタリーナ海峡を渡るのか?渡った後はどうしたいのか?など、チームとして、個人として、しっかりと向き合う時間を作り、再確認を行った。

いろいろな意味を持つカタリーナ海峡横断

実は、2017年5月に二人の男たちがカタリーナ海峡横断に挑んだ。が、結果は無念の日没タイムアウト。そういう意味で、今回のカタリーナ海峡横断は、いろいろな意味を持つ。あるメンバーにとってはそれはリベンジ。いや、ここできちんと終わらせておかなければならないこと。あるメンバーにとっては、アメリカに向かう前日に父親になった者もいて「お前が産まれたすぐあとに、俺は海を渡っていたのだよ」と。あるメンバーは「なんでカタリーナ海峡を渡ったの?」と聞かれると「俺の仲間が渡れなかったから、かわりに渡ってきた」と、将来何かのインタビューで答えているのだろう。

そんな想いを噛み締めながら、海のさざ波の音や波の揺れを心地よく感じる。しかし、この写真を何度見ても思うが、なんとも贅沢な時間が流れているのを感じないだろうか?一番愉しい時間である。子供が遠足に前日の夜に眠れないのと同じように、愉しくて興奮して眠れないのである。僕らは海峡横断する冒険だが、釣りにレジャーのために、このアバロンのトゥー・ハーバーズに来ているみんな、クルーザーの中でワクワクが止まらないんだと思う。今夜はみんな同じ心境なんだろうな。明日のために早めの就寝にしよう。さあ、チャレンジは、いよいよ明日!

5/12:サンタカタリーナ島を出発

AM5:00に起床。宿泊しているサポート艇の「ラビアンローズ(La vie en rose)」のコックピットから外に出てみると、かもめの鳴き声と島に寄せてくる漣の音、そして早朝の澄んだ清涼な空気感、もう最高に心地よい。そして、早朝のトゥー・ハーバーズ、海に見える地平線から、日の出を今か今かと待っている太陽の光が少し見え始めるこの時間。日の出40分前に見る空は、青黒い空に赤みが少しかかる朝焼けの美しい景色、最高である。

風も2mほどでとても心地よく、波は殆ど無い状況である。ゆっくり揺れる界面がとても心地よい。覆った雲の隙間から見える空から、朝焼けが見え始める。僕らの心の炎が空に燃え移るようである。しかし、僕らは恵まれている。勝負の日がこんなに天気がいいなんて。

AM6:00にトゥー・ハーバーズ(Two harbors)を出発。スタート地点である島最西端のウエストサイド(west side)にAM7:15到着。その後、艤装を行いAM7:30スタート!!という予定。

この気持ち良い空間で、持って来たパンや果物で食事を行い英気を養い、着替えや道具の準備など、スタート地点である島最西端のウエストサイドに向けAM6:00の出発準備を進める。冒険に向かう前の徐々に高まる緊張感、最高である。生きててよかった。

自分だけの戦いではなく、仲間と一緒に戦う、勝たなければならないこの戦。仲間と今日の体調を確認し合いながら、一つずつ丁寧に準備を進めていこう。

今回のチャレンジャー(サポート含む)7人全員の準備が完了し、スタート地点である島最西端のウエストサイドに向け出発しようとした時、サポートのスティーブンから「スタート地点の風が強く、現地での艤装は厳しいのでここで艤装して曳航しよう」ということで、出発時間を遅らせ艤装を行い、重量安定させるため、ディンギーヨットに2人乗り、いよいよ曳航してスタート地点へ出発。今回の横断は、カタリーナ島の最西端ウエストサイドから、ロサンゼルス側のランチョ・パロス・ペルデスを目指す。

いよいよ海峡横断スタート!!

今回の海峡横断の独自ルールとして、日没までゴールしないといけないというルールがある。危険だからである。この日の日没予定はPM18:00。PM17:30までにゴールしなければならないということになる。

まず、トゥー・ハーバーズ(Two harbors)から、スタート地点であるウエストサイド(west side)へ到着し、そこから曳航していたロープを外し、AM9:00スタート。風が南南東2〜3m程度で弱く、いかに風を捉えるかが勝負の分かれ道になる。

波の高さは1m程度。潮の流れは北西からの流れだったが、そこまで流されることない感じで、ランチョ・パロス・ペルデスへ向けて、直線コースの航路で進めて行けた。しかし風がない。スピードが出ないのだ。

注意すべきは、まず風下に向かってランニングやクォータリーで、スピードは2.5〜4ノットで進む状況なので、潮の流れによる横揺れに注意しなければならない。※knot(ノット)は1時間に何マイル進むのか、という速度の単位なので、3knotで進んだ場合、1時間で3マイル進むことができる。

途中、イルカの群れが応援に来てくれた。何でも力にする我々。そりゃゴールするのも当然である。だからこそ、しっかり慎重に行こう。

風が吹かないなら、なんとかして風を掴み取れ!

しかし、風が強く吹かない状況でも、なんとか風を掴むために、引っ掛け棒を使って、ジブセールをメインセールの反対側に開き、観音開きでセール全面で風を掴むように。

風は相変わらず2〜3m程度と弱く、スタートして4時間後のPM13:00でようやく半分の地点に到着。

残り9.7マイルを日没前に乗り切りたいところ。ゴールの手前には、大型タンカーの航路もあり、風がない中でその航路を走るのは危険だ。(右図のナビオニクス(電子海水地図)のピンクのラインが大型タンカーが通る航路である)

しかし、風も強まらず大型タンカーの航路へ進入していきます。もし、大型タンカーが見えたら、サポート艇が早くどうするかの判断しないと、大型タンカーは絶対に止まれないため、大事故に繋がる可能性もある。航路を予測して安全第一の判断を行う必要があるのだ。

例えば、来月横断を予定しているドーバー海峡では、大型タンカーの航路上で風がなくなったりしたときのために、ディンギーにも、小型エンジンの設置が義務付けられている。幸い僕らがこのルートを通り抜ける時間帯には大型船はいなくて、予定通り無事に通り抜けられた。何事もなく、無事に大型船ルートを通り抜けると、ゴールのランチョ・パロス・ペルデスまで、あと5マイル(約8km)。

なんとしてでもセールで風を受け、ゴールにたどり着く!

しかし、風が吹かない。セールを観音開きで全面で受けるようにしても、出るスピードには限界がある。時間を考えても17:30にゴールするまで時間の余裕は全くないのだ。最後の手段、パドルで漕ぐ!!!スキッパーとクルーともう一人の乗組メンバーがパドルで漕ぐ。もう風がないなら、何が何でもでジタバタしないと!少しでもどうにか、少しでもどうにか、少しでもどうにか、それを考えて行動し続けることで勝機が見えてくるし、応援される人間になるわけだ。もうメンバーも必死です。なんとかするぞ!!

そして、ゴールであるランチョ・パロス・ペルデスがしっかりと目視で確認できるような距離にやってた。サポート艇は、岩礁が多いゴール地点まで近ずくことはできない。岩礁の手前のギリギリのところまでサポートできるが、その後は、ディンギーヨットに乗ったメンバーだけでゴールに向かうことになる。しかしディンギーヨットでもゴール地点は岩礁が多く危険なポイントなので、岸にタッチはできない。

そしてそして、ようやくようやくゴールのランチョ・パロス・ペルデスに到達!!!走行距離34.78km 8時間02分にわたる横断を見事達成。見事にゴール!!

我々のチームは、見事にやり遂げた。風が吹かない中、なんとしても風を捉えるという執念でやりとげたのである。

しかし、余韻に浸るのもつかの間。ゴール後ディンギーヨットは、サポート艇のクルーザー「ラビアンローズ(La vie en rose)」に戻り、横断達成のお祝いや冒険の振り返りを行いながら、マリナ・デル・レイのボートクラブ「フィッシャーマンズ・ビレッジ(Fisherman’s Village)」に戻ったのである。実に愉しかった。帰ってくると、マリナ・デル・レイは真っ暗であった。今日はAM5:00起床で、冒険を行ってきた一日。あっという間に過ぎ去ってしまった。時間を短くしてしまった一日であった。とにかく人生を変えた最高の1日であった。

さあ、海峡横断達成後は、パーティーだ!

マリナ・デル・レイのボートクラブ「フィッシャーマンズ・ビレッジ(Fisherman’s Village)」からホテルへ戻り、我々はその後、シャワーを浴び、タキシードへ着替え、このパーティーのために選んでおいたフレグランスを身に纏い、すぐにロサンゼルスのダウンタウンで開催されるギャッツビーパーティーへ参加。

パーティーの内容は割愛するが、カタリーナ海峡横断達成のお祝いをメンバーとやってきた。しかし、振り幅の広い人生を歩んでいるものである。ヨットの冒険のすぐ後に、タキシードに着替え、カタリーナ海峡を一緒に渡った仲間のハリウッド俳優とも一緒に、ギャッツビーパーティーへ参加するのである。

カタリーナ海峡横断の翌日は、昨日の夜に引き続きお祝いするためにカリフォルニア州のビバリー・ヒルズ中心部のキヤノンドライブにある地元のビストロ「 Porta Via Beverly Hills 」のとてもリラックスできるテラス席で、みんなでイタリア料理を愉しんだ。

ここのテラス席はとてもリラックスできて最高の場所である。のんびりと昨日のヨット上での話、サポート艇での話をお互いにしながら、「あの時どういう意図を持ってあの選択をしたのか?」「あの瞬間、何を考えていたのか?」など、昨日の振り返り感想戦を行った。非常に愉しい時間であり、人生の選択として、それで良かったのか?自分の思考を振り返る重要な時間でもあった。

その後、昼食を食べ終わった後、場所を移動し、同じビバリー・ヒルズにある「 Nordstrom The Grove 」へ移動。ここでは、ゆっくりとカクテルを飲みながら、話は先程の振り返りとは変わり、未来の冒険の話を中心に。

今回のカタリーナ海峡横断メンバーは、この横断する日を前に次の冒険を決めた上で、海峡横断を行った。海峡を渡っている海の上では、次にチャレンジする冒険は決っている状態で渡っていたのである。冒険が終わって次を決めるのではなく、チャレンジする前に次の冒険は決めていくものである。その後、日本へ帰るため、仲間とロサンゼルス国際空港(LAX)へ向かい今回のカタリーナ海峡横断を締めくくった。

今回のカタリーナ海峡横断の冒険では、無理難題が出てくるのは当たり前。それから逃げないでやり切るかどうか。逆に言えば、無理難題があらわれなければ、人間性も何も変わらない、ということである。そこから逃げては何にも変わらないのだ。自分が、自分の人生を動かす。そこにどんな無理難題が出てきても、関係ないのだ。すべて乗り越えて、自分の人生を生きる。それが今回のカタリーナ海峡横断で身に沁みて理解できたことである。

さあ、次の冒険へ進もう!!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください