こりゃすごい!と感じたお土産の話

こりゃすごい!と感じたお土産の話

こんにちは。日本一!日本で唯一!に、こだわりまくる世界を冒険するマーケター山下裕司です。

最近、弊社のクライアントさまの元へ出張コンサルティングを行っています。そんな中、スゴイお土産を見つけたので、スゴイお土産のお話をします。隙間というか、ユーザーのニーズの痒い所に、手が届く的な商品はとても売れやすいという、今日はそんな類のお話になります。

すごいお土産の話!

みんなが知ってる「東京ばな奈」

私がその「スゴイお土産」を見つけたのは、東京駅の構内でした。東京から広島に向かうため新幹線に乗るべく、東京駅の新幹線乗り場の改札をくぐった私は、今回の行脚で大変お世話になった広島の友人に手土産を買うべく、駅構内のお土産ショップに行ったのです。

そこで私は時間が迫っていたこともあり、一も二もなくある商品を瞬時に2箱手に取り、レジに向かいました。ほぼ自動的にある商品を選び、レジに向かいお金を支払ったのです。無意識的にそのような行動をとらせた商品、、、。

スゴクないですか?

また、商品を受け取ってまわりを見ると、私と同じ商品の袋を持った人が何人もいます。私にだけでなく、多くの人に私がしたような行動をとらせている商品。そう、「東京ばな奈」です。この東京ばな奈とは、株式会社グレープストーンが販売する東京土産です。「東京バナナ」ではなく「東京ばなな」でもなく、「東京ばな奈」です。私は「東京ばな奈」を作った人は天才だと思います。

なぜか?

「東京ばな奈」は、完全に痒い所に手が届く商品

詳しく説明します。と、同時にここから先のお話は私が勝手に広島行きの新幹線を待っているホームでしていた単なる推察です。この推察は、そもそも私の広島の友人が、上京するたびに「もみじ饅頭」を買ってきてくれるのを思い出すところから始まります。いつも「もみじ饅頭」をいただくので、私が広島に行くとは何か手土産を持っていこうと思い、お土産屋さんに行った経緯もあります。

そうなんです。

たとえば広島の人は、出張で上京する際、手土産が必要な場合は、「もみじ饅頭」を買うのが定番なのです。「もみじ饅頭」を受け取った東京の人も、なんだか東京にいながら広島を感じられて「もみじ饅頭」をもらうと嬉しくなります。

では、東京の場合はどうか?

東京在住の方が地方に出張に行く際に買う、手土産の定番は何なのか?私はそれが事実上ないと思います。もちろん東京にも名産はあります。雷おこしとか人形焼きとか、様々あります。しかし、東京には商品が多すぎて、「もみじ饅頭」ほど強力な定番感を持った商品がない気がします。

「○○買っときゃ間違いねーぜ!」

みたいな感じが持てる商品がないのです。定番の物がないとどうなるかというと、「新幹線の構内のお土産屋さんで時間がない中、手土産を何にするか迷わないといけない。」ということになります。

これがポイントです。

正直、手土産は気持ちを形にしたものだから美味しく食べてもらえさえすれば、ある程度何だって良いものだと思います。発車時刻の決まった新幹線に乗ろうとしている忙しい乗客にとって、手土産で迷うという行為は、どう考えても好ましいものではないのです。

ここがポイントです!

迷わずにパッと選べて、しかも東京的で相手にも喜ばれるもの、、、。そんな隙間を突いて、忙しい新幹線の乗客のニーズに応えたのが「東京ばな奈」なのだと思うのです。

「東京ばな奈」のすごいところ

「東京ばな奈」のすごいところは、そのネーミングにあります。だって、名前にもろに「東京」って入っちゃってるわけですから。なので、東京ばな奈をもらった人は、東京ばな奈が東京からのお土産だという事実を無意識的に認識するのです。そもそもこの場合の手土産には、自分の土地では買えない物を受け取れる。ということにこそ喜びや価値が生まれるわけですから。

また、バナナという果物は東京ではおそらく、それほど多く獲れません。東京と言えばバナナ!なんて連想する人もそれほど多くないでしょう。でも、お菓子がバナナフレーバーなのは、おそらくバナナフレーバーというものが、とても一般受けするからだと思います。この辺りのことまで妄想し出したら、きりがないので、ここらにしておきます。

私の仮説!

私の仮説をまとめると、東京には名物が多すぎて、逆に定番が絞れなかった。定番が絞れないと、何を選んでいいのか迷うことになる。新幹線の発車時刻は決まっているから、新幹線を使って東京から地方に向かう人は、時間に追われている場合が多い。しかも、東京から地方に出張する人の数は、かなり多いはずですから、かなり多くの数の潜在顧客を見込める。

そこで、ある製菓会社が東京の手土産なら、これを買っとけば間違いない、という商品を作ればたくさん売れるのではないかと考えた。そして研究開発の結果、出したのが「東京ばな奈」というわけです。ユーザーの行動や心理を考えて、定番をつくってあげるという発想なわけです。

最後に

というわけで、東京ばな奈を思わず買った、自分の行動を振り返って、打ち立てた仮説をお話してきました。こんな感じで仮説を立てる練習をしていると、そのうち本当に使えるビジネスアイデアを思いついたりするのが面白いところです。

今後、この東京ばな奈のような戦略を何か自分のビジネスに活かせないか検討していきたいと思います。そして、その検討の末に、自分のビジネスを大きく発展させられる何かを見つけたのなら、あの日東京ばな奈を買ってよかったと心から思うでしょう。

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